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ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼルとグレーテル

HANSEL AND GRETEL

116

chi********

3.0

ネタバレ中絶反対ということであれば、いい話だ

第一印象は、役者さん達は、演技が上手だったが 脚本がひどい。だった。 虐待されていた子供たちが、 願えばどんなことでも現実になる 不思議な力を手に入れて 悪い大人たちに復讐する。 それだけに見えた。 この映画では、3人の子供たちが、不思議なチカラで 大人を家から離れられない呪いのようなものをかける話で 子捨てである、グリム童話とは、ま逆。 そこへ迷い込むのが、主人公の青年なのだが 車の運転中に彼女から、もう4週目なんだから 私にばかり責任を負わせて、明日には病院に行くと 電話で言われて動揺し、運転をミスって事故るという・・ 当然、彼女のもとに駆け付けないといけないので 帰ろうと試みるが、呪いのため、帰れない。 色々あって、3人の秘密である 虐待していた擁護施設の園長を、願えば何でも叶う不思議な チカラで、かまどで焼き殺した事を 知られてしまい 青年は逃げようとするが、不思議なノートに 4人で永遠に幸せに暮らしたと書かれていたため 元の世界には戻れないよ!と言われてしまう。 ここから、怒涛の?の嵐で 元の世界に帰ろうとする青年に、子供たちは ここでは何でも揃っている。 願えば叶う。 何の不自由はないのだから帰る必要はないだろうと言うが であれば、青年を束縛する必要はないはずで、 子供たちに、誰が私たちの世話をしてくれるの?と 泣かれても、いやいや、何でも望みが叶うんだから 困らないでしょ。と言えばいいだけの話で 愛する恋人や、生まれてくる子供のためにも 僕は帰らないといけないんだ。と言っていたのに 「ここでも逃げようとしていた。ごめんよ」と 一緒にいることに同意したかと思えば、 なぜか、改心した女の子が、絵本を燃やせばいいと教えてくれれば なぜか、躊躇なく、絵本を燃やす、青年。 思うだけで何でも叶うのに、見守るだけの子供達も、謎。 こんな支離滅裂な展開なのに 映画を観ている上では、不自然に見せないのは 一重に、役者さん達の演技力の高さ。 と感じたのだが、 ーーーーー この話、実は、この主人公の青年は 妊娠した彼女からも、子供からも、中絶からも逃げており この不思議な経験がなければ、結末が変わっていた。 ということなのかもしれない。と気づいた。 冒頭の電話のやり取りを見返すと 無責任なことはしないと言っただろう。と言う青年に 彼女は、何度も電話をしたのに出てくれない。だの 病院に行くな なんて、いつ言ったのよ。だの 私はあなたの何? 私はどうなるの? だの もう妊娠4週目なのよ。 責任ばかり私に押し付けて。 と怒って電話を切るのだから 明日、病院に行くという意味は 私ひとりででも中絶してくる。と宣告されたということで 妊娠したみたいだから、病院に同行して欲しいと 言うような生優しい状況ではないのである。 「ここでも、逃げようとしていた。ごめんよ」 というセリフとも、符合する。 そういう趣旨であれば、いい話だと思ったので評価を上げた。 グリム童話とは、ま逆と書いたが、同じ話に変わる。 親が子供を遺棄しようとして、子供が生還する話だからだ。 でも、結局の所、子供たちに拉致られた 程度の経験なので なぜ、心境の変化が起きたのか、理解できないのだが。 ラスト、現実世界に遊びに来れるのであれば 会って、遊んであげれば、お互いハッピーなんじゃないのか? と、なんだか、悲しい話にしたがっている感は好きになれなかった。 が、ヘンゼルとグレーテルの話から、こういう話を思いつけるのは 凄い才能だと思う。 普通の人は、お菓子の家くらいしか、印象に残らない。

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