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奇跡のリンゴ (2013)

監督
中村義洋
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3.84 / 評価:784件

リンゴはかよわい乙女

  • yab***** さん
  • 2019年9月18日 6時55分
  • 閲覧数 65
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「リンゴごは何千年もかけて人間が品種改良して作ったもんだ。かよわい乙女よ。ちょっとのことで虫がつく。禁断の果実よ」
 主人公のりんご農園の同僚は、農薬を散布しない限り白い花も咲かないか弱い木の実をこう評する。

 リンゴの花びらが風に散ったよな 津軽娘は泣いたとさ つらい別れを泣いたとさ
 美空ひばりの歌も、そのりんごのか弱さをデリケートな津軽娘にたとえている。

 農薬アレルギーの妻に対する思いやりから、無農薬のりんごを生産しようと思い立った主人公。
 妻は津軽娘。中学校の時に、主人公が野鼠のしっぽを掴みながら呟く言葉に魅かれていく。
「笑うっていうのは人間だけが持っている性能だよ」
 主人公は人間の特権である”笑い”を草木にも伝播させることに、生活を賭けた。そして命を賭けた。
 無農薬で、リンゴの白い花を咲かせようとしたのだ。
だが、それは生活をも貧窮させる苦難の道。酢などの農薬以外の液体で花を咲かせ、実をならそうとするがままならず。出稼ぎにも出て、笑いは消えた・・・
 だが、雑草を刈らない状態で、自然とりんごの木と共存共栄させたとき、自然の摂理が、害虫を自然淘汰させていく。自然の残酷さと優しさの微妙なバランス感覚が、かよわいリンゴの特効薬だったのだ。
 笑いは戻る・・・ 主人公役の阿部サダヲが快演。

 主人公の無農薬主義の良き理解者である、義父役の山崎努が脇を固める。肥料もない戦地ラバウルで咲いた一輪の花をずっと心に焼付けてきた意志が胸にぐっとくる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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