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真夏の方程式 (2013)

監督
西谷弘
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3.54 / 評価:2515件

千波の切なさだけが残る作品

  • kas******** さん
  • 2016年10月17日 16時10分
  • 閲覧数 1606
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

いい映画だったと思う。
ただこの映画の一番のえげつないところは、過去、犯人(娘)の罪を代わりに被り自首した父親(千波)の経緯だ。
他のどの後味の悪さをも越えて、彼の結末に胸が痛くなる。

長らく会ったことのない子供の罪を果たして被ることができるだろうか?
しかも生まれた時以来会っていないような子供の罪をだ。僕なら確実にノーだ。
仮に自首しても、取り調べや裁判、獄中、さらに出所してからの辛さで絶対に真実を告白している。
しかし、ここで娘の母親、つまり元妻は男に対して本当にえげつない行動をとる。

元旦那が会ったこともない娘への想いを募らせていた(もちろん母親のことも今も好きだった)ことを承知で、「最後に」娘を男に見せるのだ。

これで男の決意は固まった。

女が意識したのか、無意識だったのかは分からない。
でも、その行動が男の決意を固め、男はその秘密を守り通した。
そして母娘は湯川が遭遇したあの事件までは平穏に暮らしていたのだ。
おそらく、彼はそれで満足だったはずだ。

しかし湯川は事件を解決してしまう。
過去の出来事までも遡って。
「ある人物の未来が変わってしまう」。
恭平君のことだとは分かっているが、老い先短いとはいえ千波の未来も変わってしまうわけで、湯川の言葉に千波も入っていた。せめてそう信じたい。

僕にとってはただ、そのことだけが胸に突き刺さった作品だった。

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