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真夏の方程式 (2013)

監督
西谷弘
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3.54 / 評価:2497件

ミステリーとしては致命的欠陥

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2017年9月16日 0時51分
  • 閲覧数 1741
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 この物語にはひとつ、致命的な欠陥があります。
 それは、この「恭平くん」という男の子に警察が事情聴取しさえすれば、(この子がすべての事情を直感的に察知した上で最後まで嘘をつきとおす、ということをしないかぎり)真実は即座に露呈する、ということです。
  「濡れたダンボールを煙突に置いたよ、だって川畑のおじちゃんに頼まれたんだもん。」この一言で、全部ひっくり返ります。

 そのことに気づかないようじゃ、湯川先生は天才学者とは言えませんし、もし気づいていたのに意図的に警察に恭平くんの事情聴取を促さなかったのなら、湯川先生は犯罪隠匿に加担した共犯者となります。
 恭平くんの未来を思えばこの犯罪は隠匿しておいた方がいい、というこの物語の結論には、私は到底同意できません。10年も隠匿し続けられた成美の犯罪を成人してから知る方が、今すぐに真実を知るより、はるかに知った時の衝撃は大きいし、人間を信じられなくなるのは明らかだからです。

 「ガリレオ」シリーズは、やっぱりミステリーとしては一貫して稚拙ですね。ドラマでも、映画でも。

 となると、この映画の価値は、ストーリー以外の点で何か特別に見るに値する魅力がこの映画にあるか、という問題にかかってくることになりますが、それは、「ない」と言わざるをえません。
 相手はたかが子供だというのに必死で逃げてたからこそかわいかった湯川先生が、こんなに自然に子供と語り合っていたんじゃあ、かえって幻滅です。なんかこの映画の湯川先生は、ちょっとインテリなだけのただのお兄さんです。TVシリーズにはあった湯川先生の魅力が、この映画ではどこにもありません。

 吉高由里子さん、私は決して嫌いではありませんが、やっぱり柴崎コウさんの圧倒的なキャラには太刀打ちできませんね。存在感薄いです。TV版の方でもそう思いました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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