レビュー一覧に戻る
カルテット! 人生のオペラハウス
2013年4月19日公開

カルテット! 人生のオペラハウス

QUARTET

992013年4月19日公開

fg9********

3.0

ご本人も何らかの配役で出て貰いたかった

 …あらすじは、解説のとおり。  ダスティン・ホフマンの初監督作品。  一線を退いた元音楽家たちが入居しているイギリスの老人ホームが舞台。  そのホームの運営もなかなか厳しくなってきたので、入居者たちがコンサートを開いて運営資金を稼ごうとする話し。  主な登場人物は、「ハリー・ポッター」のマクゴナガル先生のマギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズのカルテット組が中心で、老人ホームの纏め役でこれまた「ハリー・ポッター」のダンブルドア校長のマイケル・ガンボンも出演している。  トム・コートネイは、老人ホームに若者を招いてオペラの講義を行っているが、その時に放った次の言葉が印象深い。  『オペラでは、背中を刺された男は、血を流す替わりに、歌を歌う。』  また、このトム・コートネイと、一番最後に老人ホームに入所してきたマギー・スミスとは過去に言い知れぬ確執があったのだが、その和解へ至る過程が一つのドラマとなっている。  マギー・スミスはオペラ界では頂点を極めた大御所だったので、今更老醜(割れる高音)を人前に晒す訳にはいかないと、カルテットに加わるのを頑なに固辞する。  それをいかにして引き込むかがもう一つのドラマ。  それに、ポーリーン・コリンズの認知症が加わって……てなストーリー。  結末は、若干物足りなさが残ったが、これはこれで良かったのだろう。  エンドロールでは、名立たる音楽家たちの現役時代の写真と劇中の写真とが対比して飾られ微笑ましかった。  ダスティ・ホフマンの監督デビュー作としては、まずまずの及第点といったところか……ご本人も何らかの配役で出て貰いたかった。  贅沢を言っちゃぁいけません。

閲覧数1,299