2013年6月1日公開

はじまりのみち

962013年6月1日公開
はじまりのみち
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

戦時中、監督作『陸軍』が戦意高揚映画でないと軍部からマークされてしまった木下恵介(加瀬亮)は、次回作の製作が中止となってしまう。そんな状況にうんざりした彼は松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母たま(田中裕子)が治療を行っている浜松へと向かう。戦況はますます悪化し山間地へと疎開すると決めた恵介は、体の不自由な母をリヤカーに乗せ17時間に及ぶ山越えをする。

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本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(134件)

泣ける24.2%切ない15.7%笑える13.5%知的11.6%コミカル6.0%

  • mak********

    3.0

    木下監督はこんな方だったのではと

    加瀬亮演じる木下監督は、こんな方だったのではないかと思わされました。当時の色々な大変さと母親との愛が描かれていて、でも、ザ感動みたいにしてないとこが現実感をみせている。

  • sek********

    1.0

    家族愛

    戦時中であるというのにまるで予定調和で退屈極まりない。また本作からは独立した映画だという強い主張を感じない。木下惠介監督作の紹介VTRですよとでも開き直ったような出来だ。あの原恵一監督とあろう者でも実写映画を撮ると朝ドラ風の、量産型ダメ映画を作ってしまうことが露呈してしまった。呆れた。 濱田岳のオーバーアクトや宮崎あおいの無駄さも気になったが、決定的に嫌いになった場面は『陸軍』のラストシークエンスを何の工夫もなく垂れ流し、その後親の子を思う愛情がテーマだと台詞でほざいたところだ。それは主人公である母の感情でありテーマではない。陸軍は戦時中の日本に居た人々の様々な思考を客観的な視点から見せた映画である。従って受け取れるメッセージは観客各々の思想によって変化するのだ。深く見ていない癖に感想を垂れ流さないでほしい。 最後に原監督、貴方が作った『クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲』は家族を描いてはいるが家族愛の映画だろうか?未来対過去のイデオロギー対立を描いた映画ではないのか? 父ひろしが記憶を取り戻した後、70年代の風景を目の当たりにして涙を流していることからも明らかなようにひろしは保守派であり、未来に生きたいしんのすけはリベラルである。前者は家族を捨てることで過去に浸り、後者は女と出会いたいがために他人の欲望を妨げる。両者共、自己満足のために行動しているところにこの映画の本質がある。思想を現実に置き換えた時のメリットデメリットを容赦なく、誰にでも気付かれるように作ったことがこの映画の偉大なところなのだ。 こんなにも誠実な映画を作った人が陸軍の本質に気付かないとは悲しい限りである。

  • rhd********

    3.0

    正直なところ、そーか…。

    クレヨンしんちゃん『オトナ帝国の逆襲』、『戦国大合戦』という、アニメ映画の枠を大きく超えて、日本映画でも屈指の作品を成した原監督の実写映画、という事で否が応でも期待が上がりすぎてしまいました。 どーなんでしょう?私には「アニメ的」なキメ画が多分に見えてしまい、演者さんたちの演じる人間像があくまで背景の一部、画の一部になってしまっている様に映り、どーにもなんとも…。 木下さんの同期である黒澤さんも絵コンテでしっかり撮りたい画を組み立て、カメラに収める画は全てコントロールしたい監督だったと聞きます。自然、風景をも自分の映画の中の画ではコントロールしたがったと。 今作の原監督にもそんな匂いを感じましたが、いかんせんそこは実写。予期せぬ動きをする自然物、生身の俳優を相手にするのはどーにも歯がゆかったのでは? 風景の美しさとそこに映る人間たち。背景を背景としてではなく「画」としてしまうには、著名な演者さんたちでは少々定着している色がキツすぎまいか?と。 その中でも加瀬さん、田中さんの櫛のシーンでは流石の貫禄でグッと人間が前に出てきてくれてとても良いシーンでした。 斉木さんも冒頭シーンではめずらしく映像にハマるお芝居をされてて「お!?めずらしく良いお芝居だ。斉木さんなのに!」と思ったり。いや、大好きなんですけども、なかなか映像では活き難い俳優さんなので単純に嬉しかったのです。 斉木さんのあの妙な存在感と原監督の相性が良いのかも。 所々で涙は零れましたので、また実写を監督される機会があるのであれば期待しています。 宮崎あおいは全く不要ですね。あれならもっと無名の女優さんにチャンスをあげる意味で使った方が数十倍意味があったと思います。ナレーションも下手ですし。

  • yam********

    4.0

    この母であればこそ。そしてこの家族なら。

    静かな情感が流れる。それなのに、生命力がこんこんと力強く湧き出てくる。 遠景に、近景に、美しく映し出される景色。音で表現される自然。  映画のセリフにもあるが、戦争の影も感じさせない、昔からこの時まで、そして今にも続く、変わりのない風景。 それでも、空襲がひどくなり、疎開を余儀なくされる状況。 軽口をたたき、肉付きの良い便利屋は、いつか自分にも赤紙が届く日を思う。  そんな、ある意味、命の瀬戸際に立たされている便利屋が、『陸軍』を見て自分の家族を重ね合わせ、ご馳走・カレーに夢を馳せ、年頃の女性を見れば気をひこうとする。  死をどこかで覚悟しながらも、今を生きている姿。 木下監督を東京の住まいで支えている時に、脳溢血で倒れ半身不随となった母。  半身不随になってもさらに、かわいい次男だけにでなく、長男の嫁をもいたわる器。  半身不随という、ある意味暗の部分を持ちながらも、凛と生きる姿。光をみる。 そんな母に対する次男の想い。 不器用な生きざま。加えて失意のただなか。 そんな次男を包み込む兄と兄嫁、父、妹たち。 カタルシス場面はあるが、小さなエピソードが坦々とつづられていくだけの映画。 だが、なぜだろう。 死と再生までは言い過ぎだが、鑑賞後、”生”への賛歌が体からあふれかえってくる。 遠景と近景のバランス。 静で穏やかな木下家と動でにぎやかな便利屋等のバランス。物語をぶれさせずに、笑いをとる。しかも、笑いだけの存在ではなく、便利屋の存在そのものが、時代の象徴・生の証。 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』でも見せた手腕が健在。 木下監督の母・家族だけでなく、便利屋や宿の人までもが暖かい。 こうであったらと願う理想の原風景。 加えて、木下監督の映画のコラージュ。それぞれの登場人物の生きざまが綴られていく。 いろいろなことが、世の中で起こっても、大丈夫だ、なんとかなるさ、さあ、立ちあがろうと思えてくる。 映画としては、ちょっと物足りなくもあるのだが、 たまに、この映画に帰ってきたくなる。 不思議だ。 他のレビューでも賞賛されているが、出演されている役者すべての方が、それぞれの持ち味・立ち位置を十分輝かせて、いい仕事をしている。必見。

  • fg9********

    4.0

    『クレヨンしんちゃん』を是非観てみたい

     …あらすじは、解説のとおり。  戦時中に、戦意高揚映画の製作をを命じられた木下惠介(加瀬亮)は、『陸軍』という作品を制作するが、そのラストシーンが戦意高揚に反するとして軍部からお咎めがあり、そんな状況に嫌気が差した木下は松竹に辞表を出し、映画界から身を引こうとする。  そんな折、戦況はますます悪化する一方なので、家族全員で山間地へと疎開しようとするのだが、母(田中裕子)は脳溢血で麻痺が残り寝たきりの状態で、バスに揺られるのも体調に悪いということで、母をリヤカーに乗せて、兄のユースケ・サンタマリアと便利屋の濱田岳とともに、17時間かけて大雨の降りしきるなか険しい山道を乗り越えて疎開先に辿り着くというストーリー。  途中の旅籠に辿り着いた時に、母親の顔に泥が跳ねていて、それを木下が丁寧に拭ってやるのだが、言葉を発しない田中裕子の息子に対する感謝・信頼の表情が実に神々しい。  このまま喋らなくてもピカイチの存在感だったが、結末近くで、動かない指先を懸命に動かして手紙を書き、また、咽喉を振り絞って、『木下恵介の映画がまた観たい』と伝えるシーンは、息子に寄せる愛情が沸々と湧き出ていて目頭が熱くなった。  また、疎開への途上の河原で、お調子者の便利屋の濱田岳が、木下恵介本人と知らずに、映画『陸軍』のラストシーンについて褒めるシーンがあって、この時の加瀬亮の眼から流れる涙にも心を打たれた。  なお、作品中で、監督の処女作である『花咲く港』、『陸軍(田中絹代が息子の出征行軍を見送るシーンが結構長く続く)』が挿入され、これで物語は終わったかに思われたが、更に木下監督13作品の名場面が次々と映し出される。  大原麗子の懐かしい顔が拝めてそれはそれで悪くはなかったが、ちょっと盛り込み過ぎとも感じたので☆一つ割り引いた。  『クレヨンしんちゃん』の原恵一の初の実写映画化らしいが、アニメ『クレヨンしんちゃん』は実に評判が高いので是非観てみたい。

スタッフ・キャスト

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監督

脚本

製作総指揮
加瀬亮木下惠介(正吉)
田中裕子木下たま
濱田岳便利屋
斉木しげる木下周吉
光石研庄平
濱田マリこまん
山下リオ木下作代
藤村聖子木下芳子
松岡茉優やゑ子
相楽樹義子
大杉漣松竹・城戸四郎
宮崎あおい学校の先生

基本情報


タイトル
はじまりのみち

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日

ジャンル