2013年1月12日公開

あるいは佐々木ユキ

792013年1月12日公開
あるいは佐々木ユキ
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)


  • da5********

    4.0

    前半/無限可能性  後半/ちんまり

    主演・小原早織の「わたしには母がいます。父もいます」云々の三回目を電車が絶妙のタイミングで掻き消した時、私は「福間監督=天才」を確信した。朗読等を奇術的に織り込んでの、傑作性の乱反射がじつに心地よかった。 普通に喋ろうとしない吉野晶は浮きまくっていた。その吉野の出演シーンを全部省きさえすれば、前半時点で大合格。(これは少々悩ましい事態だ。何ゆえに監督は吉野を好むのか?) とにかく、小原がいい。彼女が寝ころんだ枯れ葉溜まりは、作品の頂上だった。何と贅沢な女優美との邂逅だろう! ところが──────いつのまにかシナリオの魔法色が減ってきていた。超音速旅客機並みにスリリングに展開していた映画が、最後はただの低空ヘリコプターのように終わった。 小原は足先こそが最も綺麗だったが、ユキA対ユキBは何だか不毛で、カルタもつまらなかった。ストーリー上のヤマがなさすぎる。モノレールの通過は、先述の最初の電車音の歓喜の余韻を私から奪いまでした。 何がいけなかったのだろう? 監督自身が望んだ小ぢんまり化か? 本当のところ監督は、妙齢の女のモラトリアムを描くよりも、ちゃんと宇宙や世界や日本や人生全体についての最終哲学を探る方を優先して映画を創った方がいいのではないか? もう若くないのだから、いつ死んでも悔いのないように、今後は(例えば)もっと男などを凝視すべし。

  • ymo********

    1.0

    人間生きていればいい

    ポエトリーファンタジーと銘打っているように詩がキーワードとなっている物語です。 物語は、東京で一人暮らしをしている佐々木ユキ(小原早織)。彼女が詩人・文月悠光の詩を朗読する少女と出会ったことから自分自身を見つめ直すことに・・・・。 「一人に女の子を描いていくだけでなく」 「多くの人々の中の一人としての佐々木ユキ」 福間監督の言葉ですが、単なる若い女の子ではなく、ここに描かれているのは普遍的な存在と言う事なのでしょうか。 ”佐々木ユキ主義” ”いやなこと・もの・ひとには近づきたくない” ”洋服よりも食事にお金を使う” ”きれいなものに囲まれたい” ”部屋は花を飾る” ”失敗上等” ”適当な友達はいらない” ”ブーツが好き” ”決めないではじめる” ”ご飯には味噌汁と明太子” 主人公は”佐々木ユキ主義”などと大仰に言っていますが内容はたわいもない自己主張です。 ”何になりたいの?” ”することは色々ある気がする” ”私はしなきゃいけないことが沢山あるの” ”どうにもならない恋だ” ”捜している?” ”誰かを捜している?” ”人間は動いているのが良い” ”どうか人間にしてください” ”私は新しい自分を探しているのだ” 余り好きな言葉ではありませんが、詰まるところ自分探しと言うことなのでしょう。 ”人間生きていればいい” ”兎に角、生きていれば良いのよ” 家にお金を入れずに出て行った父も、フランスで知り合った千春さんも語るように、新しい自分も佐々木ユキ主義も全ては生きていればこその話です。 根本的なテーマとは関係ないのかも知れませんが、登場する人物は皆断片的な情報しか無く、抽象的な人物像だけしか提供されません。例えば、ユキで出入りする事務所を経営する千春さんとはフランスで出会ったことは分かりますが、そこでの起こった事件や日本でユキにもさせたやばい仕事の内容なども不明なのを筆頭に皆がよく分からない存在です。これは意図されたことなのでしょうが登場人物の稚拙な演技と共にすっきりしない所です。 ポエトリーが中心となった映画ですので、元々が抽象的な世界観となるのは致し方ないにしても物語と詩の親和性が乏しく詩も音楽も映像も調和し切れていません。それ故に、映像に注目すれば詩が耳に入らず、詩に耳を傾けると映像が目に入りません。 また、詩とダンスと音楽の組み合わせは、前衛的な雰囲気で特にエレクトリックなサウンドと詩の朗読との組み合わせは80年代に半ばに佐野元春さんがデジタルサウンドをバックにしたポエトリー・リーディングを収録したカセットブックを発表していたのを思い出しました。懐かしいです。 それは別にして詰まるところ、断片的には興味深い部分もあるもののと言ったところでしょうか?

  • ken********

    5.0

    何気ない映像が素敵です

    生きていればいいっていう言葉が印象に残る。 自分の主義って何かなってあらためて考えてしまうな。 何気ない風景が綺麗で、主人公の姿が映えてました。 主人公が魅力的でした。

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