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映画版 不毛会議 (2012)

監督
なるせゆうせい
  • みたいムービー 5
  • みたログ 8

3.40 / 評価:5件

ザ・ワンシチュエーション・メッセージ①

  • 絶対の客人 さん
  • 2013年9月2日 3時15分
  • 閲覧数 878
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

いや~ビックリした…超オモシロイ!

<反戦>という強烈なメッセージ性と<笑い>という、
相反する2つの要素が見事に融合した、
ワンシチュエーション・コメディの傑作!


戦闘機に乗って南の空に消えた『荒畑中尉(渡辺大輔)』

その一月後の雨が降りしきるある夜、
かつて中尉とその妻『タマミ(浅見れいな)』が住んでいた実家に、
彼が隊長を務めていた分隊の隊員6名が集まった。

『山本(石黒英雄)』 『古河(柄本時生)』

『綱吉少尉(井戸田 潤)』 『新村(浜尾京介)』

『鬼頭(宮下雄也)』 『徳川(玉城裕規)』

中尉の冥福を祈り、朝まで語り明かそうという体で集まった彼らだったが、
隊員の一人新村は、中尉の仇を討つための特別隊を編成したいと申し出る。

そして自身の発案した特別隊による作戦の概要を皆に伝え、綱吉少尉の案により、
軍の規律で定められた、無記名による満場一致を必要とする決を採ることになる。

しかし、同じ志の元に集ったハズの隊員の一人が、
その特別隊編成案に反対票を投じていたことが判明してしまう。

いったい誰が…犯人探しを始めた彼らだったが、
そのことがキッカケで会議は思いもよらぬ方向へと進んでいってしまう。


お国のために夫が死ぬことを、本当は泣きたいほど悲しいのに、
素直に泣くことさえ許されず、喜ばなければならない妻の思い。

戦場に背を向け、ぬけぬけと生きて帰ることを、本当は嬉しいはずなのに、
素直に喜ぶことを許されず、そんな夫を罵倒しなければならない妻の思い。

そんな、戦場へ夫を送り出す妻の気持ちが、
もの凄くよく伝わってくる……のにオモシロイ(笑)


必ず失敗すると分かり切った作戦でも、仇を討つため、
一人の兵士として出撃し、立派に散ることを美徳とする人間。

そして、たとえ仇を討つためとはいえ、
死ぬと分かり切った戦場へ赴くことを恐れ、異を唱える人間。

そんな、<死>が常に目の前にある、
戦争という現実に直面した兵士たちの気持ちが、
もの凄くよく伝わってくる……のにオモシロイ(笑)


そしてラスト、
まさにその会議がすべて不毛に終わったことへの虚無感と安心感という、
2つの感情が見事、観終わった我々を晴れやかな気持ちにしてくれる。

とにかく<反戦>と<笑い>が奇跡の融合を果たした、
ワンシチュエーション映画の傑作です!

ただワンシチュエーションとはいっても、
所々別の場所が回想シーンとして登場します。
そこら辺はまあ、あくまで回想ってことで(笑)

一点だけ不満があるとすればキャスティングですね。
石黒さん、柄本さん、井戸田さん(スピードワゴン)
そして宮地さん(RUN&GUN)は良かったのだが、
その他のイケメン?俳優たちはどうにかならなかったものか?

まだ会議に参加していた浜尾さん、玉城さんはいいとしても、
荒畑中尉を演じた渡辺さんはどう見ても石黒さんたちと同世代で、
さらに井戸田さんよりも年下に見える。

できれば井戸田さんよりも、
あと10歳は年上に見えるぐらいの俳優さんじゃないと、
多少説得力に欠ける印象。ちょっと若すぎた気はします。



どうやら今年の4月に、
既に<バルト9>で上映されていたらしいけど、全く気付きませんでした。
再上映ありがとうございます!観ることができてよかった!

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