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シャニダールの花 (2012)

監督
石井岳龍
  • みたいムービー 172
  • みたログ 588

2.51 / 評価:367件

冥界の幸せ

  • kit***** さん
  • 2014年3月30日 9時30分
  • 閲覧数 2579
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

仏教関係で「花のように生きなさい」と言う時花は美しい
が自慢する訳でもなく誉められないからと言って枯れる訳
でもない。あるがままに生を全うせよ
(あ、スマップの歌でもあったな)
と説いていると思われるが、人間はとかく気をもみがち
ストレスを抱えがちな生き物である。若い美女や成功者が
自殺したりする事があり周囲は「なんで?」と思うがこれは
周囲が正しく、彼らは自分の頭の中の過去や未来の像に殺さ
れたのだ。
 人間のこの心配性は準備(改善、発明、兵器)を産み生活は
豊かになったが戦争や環境破壊、ストレスなど不幸もまた生み
出している。
 破壊されたサイボーグが「純粋で完璧」とエイリアンを絶賛し
た様に花は自らの機能を果たしながらも美しくまさに完璧なも
のかもしれない。これと対極をなすのが人間、いつも気をもみ
モタモタしている人間であろう。
 当映画では自分の思考の殻を越えられない我ら人間が次の
ステージとして(スマップ的な比喩でなく)本物の花になったら
というファンタジーである。花の侵略に負けたのかもしれない
でも人類は太陽と月の庇護の元、地球に根付いた美しい花として
生を全うするという暗黒の幸せを表現しているのかもしれない。

(メモ)
諸星大二郎のデビュー作「生物都市」においての宇宙からの病原体
の影響で人類が有機物無機物区別無く融合してしまった後、老人
は病苦から解放され抱き合う恋人達は永遠のモニュメントと化す
衝撃のラストを思い出した。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • 不思議
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