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かぐや姫の物語 (2013)

THE TALE OF THE PRINCESS KAGUYA

監督
高畑勲
  • みたいムービー 440
  • みたログ 5,297

4.00 / 評価:4,419件

すごいもの見た

  • tor***** さん
  • 2013年11月7日 22時49分
  • 閲覧数 10821
  • 役立ち度 882
    • 総合評価
    • ★★★★★

宮崎駿の言葉を借りるなら、
『アニメーションによって世界の秘密を覗き見た』
気がしました。

高畑さん、
世界のしくみ、森羅万象、魂の起源、
それらのなんか私には到底まだ理解できない
大きい何かに問いを投げかけてるような気がしました。

「風立ちぬ」のレビューで
宮崎駿は時代の先をいってると思ったと
書いた気がしますが
高畑さんはそれより先というか
もっと全体的なものを見つめている感じがしました。


といってもお話は観客に分かりやすいものになっています。
昔話でありながら現代的で、コミカルです。
高畑さんの伝えたいものを描くためでしょうが、
本来の「竹取物語」とは大筋は同じですが
少々違う部分があります。
だからストーリーの流れが不自然に感じたり
こじつけっぽく思えたりところはありました。
でもまだ観たばかりで陶酔感がすごくて
細かいところの整理が出来てないですので
そこらへんは他の人のレビューに任せます。。。

ですが大事なのは以下です。
とにかくこの作品は
特に前半で姫が走り回り、飛び回り、
生き生きと動いていますが、
この"生き生きと動く事"
これがこの「かぐや姫の物語」という作品の全てだと思います。
アニメーションの表現においても
命を授かった私たちがこの地で生きる事においても、
生きている事を実感すること、
生命の躍動を感じること、
それをこの作品に全力で注ぎ込んだのだと思います。


アニメーションについて。
これは見て感じるしかないと思います。
アニメーションの語源と言われる、
「アニマ」(命を吹き込む)まさにそれを見たような感じです。
日本画のような表現技法。
姫の心情を、人の手が描いた絵で動かし表すということ。
世界にはあらゆる表現法を用いたアート系アニメがありますが
それはだいたいが短編であり
この日本で2時間を超える商業映画として
アート系よりの作品を成し得たというのは画期的だと思います。
人物の顔はマンガ的であるので
この日本画のような表現だと少し違和感があった点は否めませんが。

そしてどうしてか私はここ最近のジブリ作品の中で
一番、いわゆる宮崎アニメっぽさがあるなと感じたりしました…


久石さんの抑えた音楽、とても響きました。重要です。
高畑さんとは初コンビでしたが
この二人だとこういう風に仕上がるとは。。。
ラスト、久石さん本来のミニマルが炸裂します。やばいです。

それから儲けが出ないと言われる高畑作品をずっと支持し続け
資金を出してくれた氏家さんがいなかったら
かぐや姫を見ることもできないわけで、
芸術を見極める心眼を持ったパトロンの存在て
重要だなぁと思ったり、有り難く思ったり。

そしてなにより、この絵を描いたアニメーター達はすごい
ほんとアニメーター尊敬する。
とにかく動きを見よ!


ん~、やっぱり私の言葉は未熟すぎて
この作品のいろいろのこと、言い尽くせないですね…
とにかく観て下さい。。。



巨匠二人が紡いできたある意味ジブリのラスト作品。
本当にお二人とも世界にすごいものを残してくれましたよ。

今年は文化が勃興したように感じます。

2013年、今年は忘れられない年になると思います。
感謝。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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