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4.0点
現代人が飛行機やらローカル電車を乗り継いでわざわざ見に行くような風景、その中で昔の人は暮らしていたんだなぁ、と思う。日本の原風景の美しさが、これでもかというほど丁寧に丁寧に描かれている。タイムスリップしたくなってしまう。 内容は、姫の心の内の描写が足らないように思う。ただただ情緒不安定な印象しかない。 子育て中の身としては、「これは輪廻の話だな」なんて思った。 オギャアと生まれたその日から、スキップ再生のようにタケノコのように大きくなる我が子、親が願う幸せとは全く異なる価値観を持ち始める我が子、そしてやがては小さなあかちゃんから立派な成人となり手を離れて行ってしまう我が子、そこまでがあっという間。ときおり、故郷を振り返って泣いたりと子ども(姫)の視点も交えられていて、自分が嫁に出た時のことも思い出す。 素晴らしかったのが、月からのお迎え部隊の描写。え、仏教なの?と思わなかったこともなくはないが、あの雅やかで幸せな音楽や色彩は、夢にも見そうだった。 総合的には4つかな、、
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