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かぐや姫の物語
2013年11月23日公開

かぐや姫の物語

THE TALE OF THE PRINCESS KAGUYA

1372013年11月23日公開

nks********

5.0

かぐや姫は、ごく普通の人

このタイトル通りです。 かぐや姫はごく普通の人。 私は竹取物語を教科書で読んだことがありました。はい、私は現在、高校生のものです。 教科書で読んだときは、かぐや姫がどのように育ったかが分からず、美しさを持った、帝の求婚も断るお高くとまった宇宙人というイメージでした。(笑) この作品は、かぐや姫の育った環境が描かれています。 活発で明るく、外に出て新しいことをするのが大好きな女の子だと感じました。 しかし、お金に溺れてしまい、権力を求めるようになった父のせいで、かぐや姫は変わってしまいます。 あれだけ反抗した眉毛を抜き、歯を黒くしていました。 しかし、心機一転。気分が変わったのか、眉毛や歯が元に戻ります。 元のかぐや姫に戻り、少し安心しました。 生き方を否定されても、誰でも自分の思うように自由に生きたいのだと。人に決められるのではなく、私たちは自分で選択することが幸せなのです。 かぐや姫の人生は、だれもが羨む条件が揃っています。美しさ、富、権力。 昔ならば、なおさら、幸せだと思ったことでしょう。しかし、かぐや姫はそんなことが幸せではない。 鳥や獣のように生きている実感がほしい、認めてもらいたいのはそのような姿だと。現代の人々を描いています。 私の想像していたかぐや姫は見事イメージを覆されました。感情のないお高くとまった人ではなく、感情豊かな、愛されたい、自由に生きたいという欲求を持った素直な人。 すてまる兄ちゃんは、奥さんと子供がいるのにもかかわらず、かぐや姫と逃げようとします。現代だと、浮気。すてまる兄ちゃんも、かぐや姫も人間だと思いました。 かぐや姫という昔の中に、現代の人々の人物像を描くという、斬新な作品、それが魅力です。もしかしたら、昔の人も現代の自由権のような考え方はあったのかもしれませんね。

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