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ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 (2012)

EN KONGELIG AFFAERE/A ROYAL AFFAIR

監督
ニコライ・アーセル
  • みたいムービー 115
  • みたログ 318

3.83 / 評価:175件

昔の恋は命懸け!

  • bakeneko さん
  • 2013年6月5日 11時25分
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

18世紀後半のデンマーク宮廷を舞台にした妃と宮廷医師の禁断の恋を、陰謀渦巻く宮廷の権力争いと啓蒙思想が市民階級の精神を高揚しつつあった欧州の文化的側面も描きながら見せてくれる“宮廷恋愛ドラマ”の力作であります。

欧州王室を舞台にした恋愛絵巻には、オーストリア=ハンガリー帝国の恋物語:「うたかたの戀」や、フランス革命時の:「マリーアントワネット」等が有名ですが、本作は知名度の低いデンマーク王室のスキャンダルを扱っていますので、知らない物語の結末をハラハラしながら観ることが出来ます。
18世紀のデンマークの欧州での地位が現在とずいぶん違っていることにも瞠目の、“歴史の勉強にもなる”作品で、最盛期(14-16世紀にはノルウェーを支配下に置き、スウェーデンも従えていた)からの凋落があったとはいえ、都市国家状態であったドイツ:プロイセン地方を領土にしていたことも示されますし、ヒロインのルイーズ・オブ・グレート・ブリテン(凄い名前!)がイギリスから嫁いでくることからも国際的なステータスが高かったことが分かります。
そして、貴族達によって王政が牛耳られていたことや、欧州王族の近親結婚の結果として精神&肉体的な欠陥が王族に蔓延していたことも赤裸々に見せて、魑魅魍魎の跋扈する宮廷の中で“唯一血の通った知性的な人間である”ヒロインと医師の恋を運命の必然として描いています。そして、恋愛→妊娠となった場合に誤魔化しようのない-この時代の恋の危険度に恋愛への真摯な覚悟を見出すのであります。
ヒロイン:アリシア・ヴィキャンデルは若く美しいですし、医師:マッツ・ミケルセンの円熟した男の人間的魅力は、この宮廷恋物語を官能だけではなく人間性や知性への要求というより高次な格調高いものとして昇華して魅せていきます。
当時のデンマークの風物や宮廷ファッションも興味深く、時折挟み込まれる英国の風景が明るく見えるほど太陽光線が弱いことや、王族のファッションや文化がフランスの影響を受けていることも勉強になります。

英語、デンマーク語、ドイツ語、フランス語が入り乱れる国際感覚も再現した久々の欧州映画で、17世紀の王朝での恋物語を流麗な映像と落ち着いた音楽で格調高く見せてくれる作品で、事件の結末とその後日談までドキドキしながら観入る映画であります。


ねたばれ?
半バカの王でさえフランス&ドイツ&デンマーク語を話し、嫁に来たヒロインは直ぐにデンマーク語を会得する-昔の王族の語学学習能力って凄い!(そういえば、マリー・アントワネットもエカチェリーナ2世もドイツから嫁いで直ぐフランス語やロシア語を話せるようになりましたね…)。

詳細評価

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