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私のオオカミ少年
2013年5月25日公開

私のオオカミ少年

A WEREWOLF BOY

1252013年5月25日公開

bakeneko

5.0

ネタバレボバンボバンボンブンバボン♪

いきなりすみません!-でも「狼少年ケン」の主題歌が頭に浮かんできて… 1960年代の韓国の寒村を舞台にした怪奇ファンタジーで、父の急死と会社の乗っ取りに遭い、病気療養のために母と妹と一緒に田舎に住むことになった少女と不思議な少年の出逢いと別れを“怪奇+ノスタルジー”風味で語ってゆきます。 内戦の傷がまだ残る1960年代の韓国。転地療法の為に寒村へ越してきた少女スニ(パク・ボヨン)は、物置小屋で野生化した少年(ソン・ジュンギ)を発見する。まるでオオカミのような少年はチョルスと名付けられ、母親(チャン・ヨンナム)と妹(キム・ヒャンギ)と共に住むことになる。隣家の農家の子供たちとも友達になり、言葉も解するようになったチョルスは子犬の様に純粋にスニに懐くが、急死した父親の会社を乗っ取った重役のバカ息子が執拗にスニとチョルスにちょっかいを出してきて…というお話で、 孤独な異形の者が優しくしてくれた乙女の為に献身するー「ノートルダムの傴僂男」、「フランケンシュタインと地底怪獣バラゴン」、「キング・コング」のパターンに、 異種生物との純粋な恋―「シェイプ・オブ・ウォーター」、「白蛇伝」、「恋や恋なすな恋」 更に、幾星霜が過ぎても健気に還りを待っている―「河童(1994年)」、「怪談 の第一エピソード(雨月物語 浅茅が宿)」を盛り込み、狼男の変身譚まで詰め込んでいますが、上手に整理された脚本で違和感なく見せてゆきます。 そして、内戦による孤児がまだ多かった社会背景や戦争の生体実験の噂といった時代色も、日本の1960年代を舞台にして生体実験で生まれた少年の女性科学者への想いが怪獣との対決クライマックスとなるー「フランケンシュタインと地底怪獣バラゴン」と共通したものを感じさせる怪異ファンタジーで、情念を溜めてからの変身は“平井和正の狼男シリーズ”も連想させます。 主人公のソン・ジュンギは2010年前後以来日本公開作には出演していませんが、不思議な美少年になりきったワンワン演技で犬好きの観客を泣かせてくれますし、2018年に美しく成長して「君の結婚式」で嘆息ものの彼女像を体現することになるパク・ボヨン(20歳)の美少女ぶり&歌声も聴くことができる作品で、現在最も実力派の少女役者となったキム・ヒャンギ(9歳)も可愛らしいですよ! ねたばれ? 1、韓国の雪だるまも日本と同じ二段式なんだ! 2、怒らないと怪力発動しない兵士って使い難いと思う…

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