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終戦のエンペラー (2012)

EMPEROR

監督
ピーター・ウェーバー
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3.61 / 評価:913件

期待以上

  • tfj******** さん
  • 2018年4月13日 18時43分
  • 閲覧数 1865
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

あまり期待せずに見たが、意外とよい。

マッカーサーのトミー・リー・ジョーンズが豪放磊落な軍人を演じており、実際にそういう人物だったかはわからないが、キャラが立っていたことは確かだ。

そのマッカーサーの命で、若きフェラーズ准将が、果たして天皇には戦争責任があったのかどうか10日間で調査せよという任務に挑む。

日本の再建を成功させたいと願うマッカーサーは、天皇が日本をまとめる鍵だということも薄々理解していたが、一方で、将来大統領選挙に出馬する野望を抱いており、米国民が天皇の処刑を願っているという趨勢にも留意していた。それで知日家のフェラーズに調査を命じたのだ。

だがそのフェラーズは、アヤという米国留学生の女性と恋仲だった。ある日突然自分の前を去った恋人を想い、フェラーズは任務遂行の傍らアヤの面影を追い求める。

この調査がなかなか面白い。というのも、天皇制というもの自体が日本人にも説明しがたいほど、曖昧模糊・複雑怪奇なものだからだ。

調査の過程で主人公が出会う日本人俳優陣もGJ。

火野正平さんセリフ一個もないのに存在感ありすぎ(笑)。

中村雅俊さんや西田敏行さんの英語が、意外や意外、きちんとした滑舌で「聞ける」英語。それぞれ、英米の過去に照らして日本だけが裁かれるものではないと訴えたい感情や、日本の伝統への捨てがたい誇りが伝わってきた。

宮中官を演ずる夏八木勲さんも、英語力だけでなく、フェラーズとの面談中のあくまで荘重な態度、いきなり御製を吟ずるところとか、凄く雰囲気が出ていた。

ただ、これらのこゆ~い(?)メンツに囲まれ、主役のフェラーズ准将がなにか存在感に欠け、無色透明というかんじ。

相手役(アヤ)の女優さんは配役は良く演技力も高いが、その振る舞いの演出がちょっとアメリカナイズされすぎ。いくら留学経験者とはいえ、髪下して窓辺に座り、論文執筆中のフェラーズにちょっかい出すところとか、なんか当時の日本人っぽいリアリティ感じないんだよな。

また、終戦直後の焼け跡に座る子連れの母がおしゃれな洋装だったり、屋台の客が終戦直後食糧難の割に妙に体格がよかったり、「アレ?」ってとこはいくつかあった。

しかし、まあ、日本人にも説明の難しい、天皇制のなんたるか、ということを探るという奥深いテーマを追いつつ、終戦にまつわる裏話が出てくるところとか、飽きさせない工夫があり、最後に悲恋の結末がからみつつ、大団円で纏めているのはうまいと思う。

全体で見て星4つ。見て損はないと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 知的
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