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終戦のエンペラー
2013年7月27日公開

終戦のエンペラー

EMPEROR

1072013年7月27日公開

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4.0

一見の価値あり

天皇の戦争責任について正面から捉えた映画。 今でこそ語られなくなったが、かつては昭和天皇の戦争責任が国の内外で盛んに議論された。その是非はともかく、結果として、退位することもなく責任が追及されることもなく終わったのはやはり歴史上のミステリーなのだろう。これは一般的な日本人よりアメリカ人の方が強く感じることだと思う。そこにハリウッドが目をつけたのか。 この映画の作りでは、その何故? が歴史を知る日本人には分かるが、それ以外の人々にとっては掴みどころのない物語になっていると思う。その点は昭和天皇との会見の前後で、マッカーサーの昭和天皇観が大きく変わったことを出せば、もう少し説得力があったのかもしれない。 この作品はハリウッドが作ったというところが面白い。お決まりのカーアクションもなく、暴力も控えめでひたすら日本の伝統や文化に肉迫しようとしているところは評価できる。日本はアジア諸国を(アジアの人々から奪ったのではなく)欧米から奪った、欧米の国々を手本にして戦争をした、と近衛文麿(中村雅俊)をして、フェラーズ准将に言わしめているところは、原作があるにせよアメリカ人の懐の深さが感じられる。自虐史観を持つ日本人には作れない。

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