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17歳のエンディングノート (2012)

NOW IS GOOD

監督
オル・パーカー
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3.43 / 評価:188件

解説

不治の病で余命9か月の少女が、残りの人生でしてみたい事柄を実行していく中で予定外の恋に落ち、生きる意味を見いだしていく人間ドラマ。監督は、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の脚本家オル・パーカー。限られた人生を謳歌(おうか)しようとするヒロインを、天才子役としてキャリアを重ねてきたダコタ・ファニングが熱演。共演には『戦火の馬』のジェレミー・アーヴァイン、『思秋期』で監督デビューを果たしたパディ・コンシダインら実力派が顔をそろえる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

白血病で余命宣告を受けたテッサ(ダコタ・ファニング)は引きこもる日々を過ごしていたが、17歳になり死期が迫っていることを悟る。残りの人生を精いっぱい生きるべく、彼女は死ぬまでにしてみたい事柄のTO DOリストを作る。作成したリストの内容を実行していく中で、隣に引っ越してきた青年アダム(ジェレミー・アーヴァイン)に恋してしまい……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 Blueprint Pictures (Now) Limited, BBC and The British Film Institute. All Rights Reserved.
(C)2012 Blueprint Pictures (Now) Limited, BBC and The British Film Institute. All Rights Reserved.

「17歳のエンディングノート」人生は“今”を輝かせることの連続である

 余命短い17歳の少女がヒロインと聞くと、いくらラブストーリーだと言われても泣かされるのが嫌で敬遠する人もいるだろう。逆に、家族が力を合わせて困難に立ち向かう姿を期待する人もいるだろう。だが、テッサと家族はそうしたお決まりのイメージをものの見事に覆す。彼女が駆け出す街がイラストへ変化するポップなオープニングタイトルが予感させるように、これはまさしく青春ムービー。懸命に治療法を探し続ける父親と、看病も出来ない母親。かたちは違っても娘に迫る現実を受け入れられない両親と裏腹に、過酷な現実を受け止め、残された時間で一生分の経験をしようとするテッサの日々は、思いがけない恋によってキラキラと輝き出すのだから。

 父親に対して装うクールな態度がうかがわせる苛立ちと生への渇望も、初恋のときめきも、硬質な空気の中に表現するダコタ・ファニング。「戦火の馬」の純朴さとはまた違う好青年の清潔感を漂わせるジェレミー・アーバイン。ふたりのケミストリーもせつない初恋にぴったりで、思わず乙女心がときめいてしまうほど。

 テッサが化学療法を拒否しているために、彼女の時間が限られていることを忘れかけてしまうけれども、もちろん別れはやってくる。人生は“今”を輝かせることの連続というテッサが見つけた答がポエティックに描かれるラストには、瞼が腫れ上がるほどに涙は溢れるものの、あざとく泣かされた感はゼロ。親子の絆にも号泣させつつ、生きる喜びは誰かを愛し、愛されることにあるのだと、素直に思わせてくれる傑作だ。(杉谷伸子)

映画.com(外部リンク)

2013年4月25日 更新

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