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劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising- (2013)

監督
米たにヨシトモ
  • みたいムービー 56
  • みたログ 370

3.77 / 評価:441件

がっかり

  • the******** さん
  • 2014年3月11日 19時23分
  • 役立ち度 37
    • 総合評価
    • ★★★★★

物語として重要なのはそのキャラクターがどんな理由をもってその行動にでたのか、その根幹となる信念だと思う。

今回の映画は、あまり信念が感じられなかったのでがっかり。

キャラクターそれぞれが悩みを抱えている描写が見受けられたけれども、最終的にみんな違ってみんな良いんだよって事が言いたいだけの映画だったように思う。それだけのために色々引っ張ってきたのかと思うと、あ、そうですかー(笑)という感想。

ネイサンのトラウマシーンについては、深いようで浅い印象を受けた。

映画の中で「悩みなんてない」と笑い飛ばしていたネイサンの意外な一面を掘り下げたつもりなのでしょうけれど、そう言う事も含めて乗り越えてきた事は容易に想像できるので今更感が拭えなかった。

何かトラウマとデジャブする事があって再び悩まされるならまだしも、敵からの攻撃で乗り越えたはずのトラウマに再度苛まれているネイサンの描写は正直もっと短くて良かった気がする。らしくない。

ただ、今回は虎徹さんではなくネイサンにスポットを当てた映画だとすると分からなくも無いのだが、それにしてもほぼ病院でトラウマに苛まれており、見せ場は終盤のみ。最後のネイサンは素敵でしたね。

対して主人公である虎徹は終始ネガティブな事は勿論、実際どんな活躍をしたのかと言えばたいした事はしていない。ネイサンを救ったのもドラゴンキッド。ドラゴンキッド、可愛かったですね。

辛いことが重なればそりゃ誰でも憂鬱な気分になるのは分かりますが、最後までズルズル引っ張っていた事に引っかかりを感じました。

ラスボスを倒すシーンも、虎徹で無くともライアンで成立してしまうので、バーニーちゃんには虎徹でなきゃならない事を明確にしたいのなら、もっと強烈な意味付があっても良かったのかな、と。

ライアンがとてもいいヤツだった為、虎徹が去った後のバーニーちゃんの相方としても何ら問題無いように思えた。

ラストの虎徹コールに関しては、今迄見向きもされなかった落ち目ヒーローが今回昔のように活躍している姿をみて、再び人気再燃といったところでしょうか。

「あんたを見てると元気になる」的なことを初老の市民が言っていましたが、それなら大分前から需要あったんじゃないのか?という疑問。

虎徹が男の子に風船を渡すシーンは良かったけれど、他にも市民を助けているシーンがあれば説得力も増すのかな、と。

虎徹コールはこの際いいとして、その前半の布石があまり宜しくなかったですね。

敵キャラに関しては、復讐を果たすための行動にしては強引な展開。

たった一人への復讐の為に大勢に迷惑をかける集団には見えなかったので、残念。

今回はヒーローを引きつけておくために大規模な事件を起こし本命の警備を手薄にしたという理由でしたが、あれだけ強いのであれば、そんな事せずとも殺せたと思うのです。

ましてや、秘書として潜り込むことさえできていたのに今回の騒動を起こした訳が分かりません。

物語に整合性がないんです。

ここら辺に違和感を感じてしまい、集中できなかった方が多いのかも。

楓ちゃんの謎の詩も、小学生らしいと言えばらしいのですが映画なのですからもっと詩的でもよかったと思いました。

あの詩の役割は何だったのでしょう?やはりみんな違ってみんな良い的な要素を感じました。無理にこじつける必要も無いくらい、いらない演出だったかな。

あの詩に感動できるか、心動かされたかというと否でしたし、どちらかと言うとしらける要因でした。

それぞれの悩みに焦点を当てようとするから、散らばって収集がつかなくなり物語もてんでバラバラに進んでしまったようですね。

短い枠組みの中で物語を成り立たせるにはいらない部分を削るということも必要かと思いますが、今回は詰め込み過ぎでしたね(笑)

こんな事を書いていて言うのも何ですが、これでもタイバニは大好きなのです。

大好きなだけに、物語の辻褄や、キャラクターの無理矢理言わされている感じに違和感がありました。

物語の進行上仕方のない事であっても、言わせる、というのは違うんじゃないかな。

ロックバイソンですが、終始迷走していて可愛い部分もありましたが、見せ場も特に無く可哀想でした。

見せ場と呼んで良いのか怪しいシーンはありますが、虎徹を立ち直らせる要因にしてあげて、どちらも救われても良かったのかなーと思ったり。二人は人気の出ないヒーローとして切磋琢磨してきたのですし、それでも良かった気がしました。

それから、一部ファンの行動は悲しいですね。いい作品を作るには、まずどこが駄目だったのかという意見も必要なのに、それすら分からずに低評価の方をけなす人が見受けられました。

これだけ人がいるのだから、様々な意見があって良いと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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