ここから本文です

攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain (2013)

監督
むらた雅彦
  • みたいムービー 48
  • みたログ 291

3.08 / 評価:165件

スタンドプレーの果て...

  • shaba_the_hutt さん
  • 2013年12月13日 15時16分
  • 閲覧数 1796
  • 役立ち度 23
    • 総合評価
    • ★★★★★

劇場でborder:2がかかっているのを見つけ、そういや積みっぱなしだったなと、このborder:1を見てみました。

Stand Alone Complex(以下SAC)シリーズからキャストやスタッフの刷新があったり、期待と不安の入り交じる中での鑑賞でしたが、残ったものは落胆の一言。

まず、『ARISE』としてSACとは別物を謳っているくせに、肝心の中身がSACを意識しすぎている。キャストもSACの雰囲気を出そうと似せて演じている(できてないのもいる)のが痛々しい。これでは「SACの劣化」と言われても仕方が無いと思います。『ARISE』ならではのキャラクタークリエイションが感じられず、あるのはSACのレールの延長線上のものだけでした。

SACのような、映像と音楽の生み出すケミストリーもなく、かっこいいと思えるシーンもない。監督は劇場版NARUTOを撮った方みたいですが、劇中出てきた忍び装束みたいなキャラクターは、没ネタかなんかの流用なんでしょうか。素子が意味も無く服を着ていないシーンも多いし、アクションもダサい。この監督さんから、攻殻シリーズへの理解や愛みたいなものがさっぱり伝わってきませんでした。裸でうずくまってダイブしてたら攻殻とか思ってるんじゃねーぞ。これも『ARISE』ならでは、みたいなものが皆無だから感じられたこと。border:2で別の人に変わったことは最大の朗報。

作品への愛という意味では音楽のコーネリアスもひどい。攻殻=かっこいい、クールというキーワードのもと、ただただ自分たちの出したい音を垂れ流す。エンディングロールの音楽なんかが印象的。菅野ようこさんに特別な思い入れがあるわけではありませんが、SACの音楽は、もっと出るところと引くところをわきまえていたと思います。こいつにダメ出しのできる人でないと、音楽に関しては挽回不可能だと思います。

SACで荒巻が9課を言い表す際、あるのはスタンドプレーの結果によるチームワークだけだ、みたいな印象深い台詞がありますが、これは荒巻が皆を信頼し、メンバーがそれに応える能力があるが故の言葉だと思います。この『ARISE』は、そんなシリーズを目指したけど、荒巻に相当する監督や総監督の力量もなければ、それに応える面々も力不足...というより理解力不足だったと言わざるを得ない。

新シリーズは結構なことですが、この内容では擁護できません。ファンの期待には到底応えられていない。公安劣化、集金機動隊というところか。シリーズのファンなので、おそらくソフトは購入して応援はしますが、もうすこし前向きなことが書ける作品をお願いしたい。叱咤を込めて、本作評価は☆1つ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ