HK(本気の体)をHK(拝観)せよ
- byu***** さん
- 2020年10月27日 1時16分
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まず、チケットを買ったときの記憶から。僕は何の気なしに「19時半の『変態仮面』を1枚」と言ったのだが、直後に気がついた。チケット売り場で応対してくれたのが、若い女の子だったことに。気がついた瞬間、すごく恥ずかしくなってきた。
ところがこの女の子がまた正直者で、「はい、『変態仮面』ですね」とか、「ただいま『変態仮面』のお席は……」とか、「こちらが『変態仮面』のチケットになります」とか、何度も何度も「変態仮面」「変態仮面」と繰り返しちゃうのである。
もう本当に申し訳なくって。まあそんな具合に、映画が始まる前の段階からすでに変態仮面が大暴れなのであった。
腹の立った点を先に書いておく。変態仮面の敵としてさまざまな個性派俳優が登場するのだが、どうも内輪感覚が強い。大金玉男にしろ真面目仮面にしろ戸渡にしろ、個性派俳優のやりたい放題っぷりを前面に押し出していて、それが僕には合わなくて大いに困った。だってつまんないんだもん。面白がっているのはスタッフとわかる人だけ。僕みたいに『変態仮面』ということでわざわざ見に行った人間にしてみれば、原作と関係のない内輪のパフォーマンスを、延々と見せられるのは苦痛でしかない。『変態仮面』の名を利用しただけの、ただの悪ふざけじゃねえか!と思うのだ。
おまけにストーリーとしては完全に破綻しており、もうめちゃくちゃ。優先順位を明らかに間違えているのである。
しかし、そんな不満を吹き飛ばしてしまうほどに、変態仮面の肉体美というか体のクオリティは凄まじい。まさにマンガのイメージそのままなのだ。これを見るための拝観料として1800円を払うのがまったく惜しくない。変態仮面の実写化という意味では、これ以上のものはありえないだろう。本当に、完全にマンガの映像化そのもの。原作から15年以上経って、完璧な変態仮面が再現されたことには、ただただ驚きである。みんな好きなんだねえ。
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