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執行者 (2009)

THE EXECUTIONER

監督
チェ・ジンホ
  • みたいムービー 7
  • みたログ 73

3.09 / 評価:54件

直接的死刑執行介添え人の苦悩重圧PTSD

  • sol***** さん
  • 2020年8月3日 20時10分
  • 閲覧数 148
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

韓国刑務所における物語。
コメディ調で始まりシリアス・バイオレンスに転調し、凶悪犯罪者が脱走大騒動を巻き起こすパターンかと思いきや、死刑執行直接の介添え人の苦悩と重圧、その後のPTSDを描く、見ているこちらもやり切れなくなるようなストーリー。

※介添え人という名称は独自解釈。
死刑囚が暴れないように手足をロープできつく縛り、頭に袋をかぶせ、首にロープをかけるまでをまず担当。床を開けるボタンは別の者が担当するが、死刑囚が落下し首吊り状態になったら先の者たちが下に降りて死亡確認。もし死亡していないようなら死刑囚にぶら下がり完全に生命反応がなくなるまでぶら下がり続けるという非常に過酷な役を負う。

介添え人3人は刑執行後、一人は退職し、一人は妄想に取りつかれ狂乱し重症の怪我を負い、一人は執行日当夜に恋人から別れを切り出され自暴自棄に陥る。

それだけ精神的に強烈な「焦げ跡」のような痕跡を残すものなのかと深く考えさせられてしまった。

特に10人以上を殺害した超凶悪犯人が首吊り状態になっても死なず、死刑囚の体液を浴びながらぶら下がり続けた介添え人は執行後に完全に精神失調に陥り、妄想に取りつかれ狂乱状態となるが、いわゆるオカルト的観点からはそれも説明がつく。
死者の無念の霊は自分の痕跡のある者に憑りつき易いとされているが、自らにしがみつき自らの体液を浴びた介添え人は格好の憑りつき対象。つまりあの介添え人には凶悪死刑囚の亡霊が確かに見えていたということなのだろう。映画ではそんな描写はなかったけれども。

娯楽作品とはとても言えないが、広く社会における様々な側面を知る上で価値のある作品と思います。


総評三ツ星


◆追記:死刑制度に関しては一概に言うことは非常に困難。
更生不可能な凶悪犯に関しては断固死刑!! という人間の自然感情に沿った考え方があり自身大いに頷くものの、オカルト的観点を用いると「更生不可能な凶悪犯を死刑に処するなら、その霊魂は更なる怨恨感情を積み重ね、地上を漂っては同様の心理傾向を持つ者に憑りつき、或いは新たに生まれ変わり、凶行を犯し続けるであろう」ということになるらしく(私には霊能力はないので全く分からない世界だが)、死刑には否定的立場。
勿論オカルトなど現代社会では荒唐無稽の世界なので論外でしかないが、他の考え方としては映画中でもあったように「犯人のしたことは許さないが、死刑は犯人と同じ〝殺人”を犯すことになるので望まない」という観点もある。

視点を私刑方法に絞るなら映画のような絞首刑の他に「薬殺」などもあり、薬殺であれば死刑執行人の苦悶・煩悶は防げるのだろうか?となると知識がおっつかないのでここまでにします。

映画中での床板を外す役目もやはり心の痛手となるということなのか、3つのボタンを3人の人間が同時に押すことで罪の意識を分散させようという意図が読み取れる。※機械動作の確実性を担保するという意味合いかもしれないが。

詳細評価

物語
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