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欲望のバージニア (2012)

LAWLESS

監督
ジョン・ヒルコート
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3.52 / 評価:556件

音楽周りの話

  • a.s.music さん
  • 2015年4月11日 0時47分
  • 閲覧数 1100
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督:ジョン・ヒルコート
脚本/音楽:ニック・ケイヴ、ウォーレン・エリス

「亡霊の檻」のヒルコート/ケイヴ再びか!
と勇んでレンタル視聴したが
「プロポジション」や「ザ・ロード」など
すでに何作もこのコンビで作っていたらしい

ニック・ケイヴという歌手は
ヒルコート監督と同じくオーストラリア出身
映画ファンの方なら
ヴィム・ヴェンダース「ベルリン天使の詩」のライブシーンや
ブラッド・ピット主演の「ジョニー・スエード」の白髪のミュージシャン役
というとご存知かもしれない

ニックは1980年、The Birthday Partyというバンドで
オーストラリアからロンドンに進出したが
その最初のミュージックビデオを撮影したのがジョン・ヒルコート

そしてヒルコート監督の初の長編映画「亡霊の檻」で
今度はニックが作話/音楽/出演
以来監督の作品ほとんどに、ニックはエリスと共に関わっているようだ


ニックのアルバムはThe Bad Seedsの7th「Henry’s Dream」
まで熱心に聴いていたが
8thアルバム「Let Love In」から
なぜか20年ほどニック離れしていた
ちょうどその「Let Love In」から
バイオリンで参加しているのがウォーレン・エリス
彼も出身はオーストラリアらしい
年配に見えるがニックより7~8歳若い
以来今日まで相棒となっているようだ


80年代までのニックの音楽は
The Birthday Party、The Bad Seedsを通じて
血と闇とキリスト教
サウンドは凶暴
という感じだが
一方、発言や著作、カバー曲などから
アメリカ的なもの
女と車とリーゼントとか
カントリーミュージック愛、西部劇愛
などをニックが持っていることも
ファンはよく知っていた

「亡霊の檻」の音楽は
独ノイズ・インダストリアル王子ブリクサとの共作ということもあり
いかにもオルタナティブという感じだったが
本作ではカントリーに根差した
すっかりアコースティックな作風になっている
インストの中にチラッと聴こえる男声のハミングがニックの声である
不穏なシーンでの楽器の低い音色にも
凶暴なサウンドをくぐり抜けて来た彼のセンスを感じる


ニックはかつて戯曲も著しているし
作詞にとどまらず、作話/脚本にも親和性の高いタイプだと思うが
誰かの原作を映画脚本にする、というのは本作が初めてではないだろうか

音楽も脚本も、エキセントリックに目立つこと無く
映画のバックグラウンドとしてきちんと機能している
彼の進化に静かな感慨を覚えた
不器用でありながら多才な人だ
今後映画界での活躍も楽しみだ

これを機に「プロポジション」「ザ・ロード」なども観てみようと思う

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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