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エンド・オブ・ホワイトハウス (2013)

OLYMPUS HAS FALLEN

監督
アントワーン・フークア
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  • みたログ 2,884

3.56 / 評価:1,687件

政治版「ダイ・ハード」だけど…

  • morecambeandwise さん
  • 2020年5月24日 2時35分
  • 閲覧数 110
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

物量は投入されたアクション・スリラーだとはわかっているので、もうそれを楽しめるかどうかなんでしょうが。

主人公のマイクは大統領のシークレット・サービス。信頼も厚く、こどものコナーもなついている。しかし雪の日、車の事故で大統領は助けたものの、妻は死なせてしまう。そのことがあって、大統領付を離れて財務省の地味な事務職についている。仕事にも身が入らず、妻のリアともぎくしゃくしている。

そんなある日、韓国首相との会談の途中でホワイトハウスが襲撃される。あわてて地下の核シェルターに退避したのも束の間、韓国側のボディーガードにテロリストが潜んでいた。元シークレット・サービスの裏切りもあって簡単にホワイトハウスは制圧され、大統領は人質にとられてしまう。

その様子を外から眺めて駆けつけたマイクは、単身もぐり込み、少しずつ敵を倒してゆく。大統領執務室の様子も知り尽くしているので緊急用の衛星電話を使って政府内部とも連絡。

一方大統領を人質にとったのはテロリストのカン。大統領を人質に韓国周辺の米軍を退けと要求。その一方で首脳3人が知っている「ケルベロス・コード」を拷問で入手する。このケルベロス・コードは、発射された核弾頭を自爆させるコード。大統領が言うまいと、息子のコナーを人質にしようとするけれども、隠れていたコナーを先に保護したのはマイクだった。通風口から無事に逃がすことに成功する。

そして裏切り者のフォーブスがマイクを始末に出てきたところを返り討ちに。ケルベロス・コードを解析されて起動されてしまったけど、ぎりぎりでカンを倒して解除、めでたしめでたし。

見ながら、「ああ、これはダイ・ハードをやりたかったんだな」というのが露骨にわかる作風でした。ただ、プロットの絡み具合や、本当の狙いはなんなのか、というところがちょっと見え見えすぎてしまって、ハッとさせるところは少なかったですね。息子のコナーをめぐるやりとりも単純だし、奥さんが死んだ経緯も何か陰謀があるのかなと思ったら特に触れないし、フォーブスもつまらないところで口を滑らして自分が手先であることを白状してしまうし。そもそも、韓国側に簡単にこんなテロリストが忍び込める、というのはリアリティーないし、北朝鮮と韓国の関係自体、こんな単純なものではない。

妻との関係も、そもそもがなんでけんかしているのかよくわからず、事件が解決してから仲直りしても、別に気にしてなかったし、みたいな感じ。カンの側が妻のことを調べていたのなら、あとで人質にとるとか知恵を使えばいいのに、と犯人側の無策にやきもきしてしまいました。

だいたい、ホワイトハウスからこの距離に近づくまで撃墜しないでゆるゆる警告してるってどこまでお花畑なのか。軍用機で重装備なのは見てわかるんだから海の上で撃ち落としてないとおかしいでしょう。

犯人側の動機や意図も、最初に予測したものと大して変わらないし、けっこう重装備をこんな簡単に持ち込めた、ということ自体、諜報機関が怠けてたとしか思えないんですよね、このスパイの時代においては。

ジェラルド・バトラー本人がプロデュースしてるから、きっとやりたい放題できるんでしょうが、そういう環境にあると、あんまりいい作品にはなりませんよね。

モーガン・フリーマンが「マダム・セクレタリー」かと思うような役柄で出るし、アンジェラ・バセットが少し賢い官邸スタッフで、単純な軍のトップをいさめたり、という役割はありますが、そこまで。裏切る元シークレット・サービスのフォーブス役ディラン・マクダーモットはイーストウッドの「シークレット・サービス」では、テロリストにやられてしまう後輩役だったのに、20年経ってこれでは変節しすぎでしょう、と思ってしまいました。

詳細評価

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