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ペーパーボーイ 真夏の引力 (2012)

THE PAPERBOY

監督
リー・ダニエルズ
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  • みたログ 755

3.51 / 評価:439件

自分がジャックだったら堕落する

  • 野暮な江戸っ子 さん
  • 2013年10月1日 2時20分
  • 閲覧数 2085
  • 役立ち度 32
    • 総合評価
    • ★★★★★

ピート・デクスターのベストセラー小説を映画化したのだそうです。原作は未読ですが、この映画しか知らなくても十分に衝撃的です。
とにかくキャラクターが強烈で、主役級の俳優が、各々の役を、よく引き受けたなあと思うほどでした。
邦題の真夏の引力が適切かどうかはわかりませんが、フロリダの夏の蒸し暑さが、スクリーンを通して伝わってくるようでした。これは気候だけではなく、この物語の人間関係が多分に影響しているように思います。
物語はサスペンス仕立てで、ある殺人事件を調査する兄弟が、事件の真相を探ろうとすると、意外な人間関係に巻き込まれ、自らも事件にかかわっていきます。

1969年のアメリカ、フロリダ州モート郡での悪徳警官殺害事件に関連した、ひと夏に繰り広げられた衝撃的な事件が黒人女性の口から語られます。
この女性は、地方新聞社を営むWW(スコットグレン)の家のメイド、アニタ(メイシー・グレイ)で、WWの息子ジャック(ザック・エフロン)の幼いころから働き、ジャックの母代わりのようにいつも優しく見守っていました。

ある問題により、大学を辞めたジャックは、父親の新聞社で配達を手伝うだけの無為な日々を送っていました。
ある日、新聞記者の兄ウォード(マシュー・マコノヒー)が、以前起こった殺人事件で死刑の判決が出た人間が、実は冤罪で無罪かもしれないという可能性を取材するため、実家に帰ってきました。そして父や兄同様に新聞に関わるライターを密かに希望してジャックは、兄の手伝いをすることになります。
取材の過程で死刑囚ヒラリー(ジョン・キューザック)の婚約者シャーロット(ニコール・キッドマン)に出会ったジャックは、彼女の美しさに魅了され、翻弄されてしまいます。
シャーロットこそが、彼女は、保安官殺しの嫌疑をかけられた死刑囚ヒラリーの無実を、新聞社に訴えているのです。
シャーロットは、収監されている囚人たちに異常な興味を持っており、特にヒラリーに惹かれ、婚約までして彼を救済しようとするのです。

ところが、シャーロットは容姿に似合わず、腐っているとしか思えないような、態度と性癖で、ジャックはまさに子ども扱いです。ニコール・キッドマンは、硬質な美人なので、だらしなさが際立ちます。
さらに、ヒラリーはその上を行く腐り方で、ジョン・キューザックの冷静なのか狂気なのか見分けのつかない演技には驚かされます。
そうかと思えば、兄のウォードには隠れた性癖がありますが、有能な新聞記者であり、見た目からは全く想像がつきません。マシュー・マコノヒーの今までの役からは想像もつきません。

そして、さらなる事件が発生するのですが、もうお腹いっぱいです。
ナイーブなジャックでなくても、このトラウマからは、一生逃れられないように思います。

登場人物を少なくして、濃密な関係を前面に押し出し、その結果蒸し暑さでいっぱいになる、不快指数の高まりは見事です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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