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THE BULLET ザ・バレット

THE BULLET ザ・バレット

THE KATE LOGAN AFFAIR

86

黄昏の息子

2.0

ネタバレ意表だけは突かれる

冒頭は、女性警官(主役)がフランス人実業家をナンパするところから始まります。 警官はいきなり実業家を逮捕し、男が「違う」と言うとあっさり、「間違えました」と引き下がるのです。 しかし、モーテルの前で男を見つけると、飲みに連れ出し、部屋に上がりこもうとする。 ここの辺の展開が実に理不尽ですね。 その男が誰かに似ていたとか、執着するだけの伏線を張っておいて欲しいところです。 この実業家の人物像も、とても知性的とは言えず、「浮気がばれると困る」という発想から、発砲事件でドアの外に警官が来ているのに、女の言いなりになって一緒に逃げでしまいます。 自分が誘拐犯にされそうなのに、20歳かそこらの小娘に「私が解決策を考える」と言われ、またも言いなり。 女性警官は、自分が人質になっていると報道されているのを知ると、「クビになりたくない」という思いから、あっさり実業家を殺してしまう。 (普通、人殺しをするよりはクビのほうを選ぶと思うけど。) 事件の始まりと結末が、明らかに辻褄が合わないのに、取り調べではまったく追及されることなく、女性警官の主張が通ってしまう。 などなど、ひとつ1つが「バカか」と思える展開になってます。 でも、きっとそれがこの映画の狙いだったのだろうと思います。 実業家の奥さんがフランスからやってきて、「これはおかしい。夫がこんなことをするわけがない」と言うが、何も出来ずあっさり帰国してしまう。 せめて、この奥さん(美人)がダンナが無実だと言うのを証明する話にしてくれよ!と叫びたくなります。 結局は、悪い女が世にはびこって、それでエンドクレジット。 観客の期待を裏切ることに専心した映画ですね。 確かに意表を突かれます。 でも、それだけ。 終わり頃には、大半の人が「オイオイ。これでお仕舞なのかよ」と叫ぶことでしょう。 これで良いのかな。 意図的に「まったく韻を踏まない」構成になっていますが、例えば「スーパーヒーローが悪者にあっさり負けてしまう」ような残念感があります。

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