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甘い鞭 (2013)

監督
石井隆
  • みたいムービー 275
  • みたログ 355

3.19 / 評価:165件

見てはいけない映画

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2018年3月31日 17時06分
  • 閲覧数 5925
  • 役立ち度 11
    • 総合評価
    • ★★★★★

 私ね、3分の1か半分ぐらいまでは、これ、持っていきようによってはすごく訴えかける映画になるなと思って見てたんですよ。

 性的暴行目的で誘拐監禁する。現実にあちこちで起こっている犯罪です。
 その被害者が、もし脱出するために犯人を殺さなければならなかったとしたら。半死半生で逃げ帰ってきた被害者を見た母親が、もし、抱きしめて「殺されなくてよかったね」と喜んでくれるどころか、おぞましいものを見るような目で彼女を見て避けるようになったとしたら。
 そうしたら、被害者の心にどんな傷が残るか。被害者と母親との関係はどんなものになっていくか。
 そういうところを説得力ある展開で巧みに描くのにもし成功したら、これはすごく共感できる映画になるだろうなと思いながら見ていました。

 ところが。

 この岬奈緒子(壇蜜さんの方)が、監禁中の快感が忘れられなくて云々、という展開に徐々になってきて、そのありえなさに、一気に見てるのが馬鹿馬鹿しくなりました。
 現実世界にたくさんおられる誘拐監禁の被害者を馬鹿にするにもほどがある。
 監禁され暴行されていた時の快感が忘れられなくてオナニーしたり、SMクラブのホステスやったりするなどという心理が、現実に本当にありうると思って、原作者であれ、この映画の製作者であれ、こういうストーリー作ってるとしたら、まさしくそういう人こそが、この種の犯罪の加害者になるタイプの人にちがいないと私は思います。苦しんで悲鳴を上げている被害者を見ながら、それを快感の悲鳴と解釈するような種類の人です。

 というわけで私はこれ、「見ないことをお勧めする映画」じゃなくて、「見てはいけない映画」に分類すべきだと思います。「R15+」じゃなくて、「R200+」映画です。
 あるいは、もし見るというなら、それは、登場人物の異常さではなくて、原作者・製作者の異常さを確認するために見る場合に限るべきだと思います。犯罪者の手記を読むのと同じ観点で見る場合ですね。

 ただね、私、壇蜜さんも、間宮夕貴さんも、大好きな女優さんでありまして、ストーリーとは完全に切り離して、このおふたりの素晴らしい肉体美が拝めるという点だけは、この映画の気に入ってるところではあります。
 それを理由にこの映画に対する評価を上げる気には、さらさらなりませんけれど。

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