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最後のマイ・ウェイ (2012)

CLOCLO/MY WAY

監督
フローラン・エミリオ・シリ
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  • みたログ 242

3.72 / 評価:117件

原曲にも、元となる「調べ」があった。

  • 深海魚 さん
  • 2014年1月21日 0時11分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作を観るまで、フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」に原曲があることを知らなかった。鑑賞前は、「マイ・ウェイ」がアメリカをはじめ世界中に流行していくようすを描いた物語だと思っていたが、原曲「いつものように(Comme d'habitude)」を作ったフランス人のクロード・フランソワ(ジェレミー・レニエ)の生きざまを描いた作品だった。原曲の元となった「調べ」が、フランス語の楽曲となっていくようすが、とても活き活きと描かれていた。観てよかった。

作中にたくさんの楽曲が流れたが、知らない曲が多かった。しかし、それでも本作にのめり込めた理由は、クロードの生きざまを描きながら、数々のステージのようすをはさみ込んで曲を聴かせていく構成の脚本だったからだろう。その結果、150分ほどの尺が長く感じなかった。


キャストの表情がとてもよい。マネージャーのポール(ブノワ・マジメル)が初めて登場したときの「うさんくささ」には、すでに大物の雰囲気があった。

クロードに関わる女性たちが、全員、とても魅力的に見えてしまった。私の好みのタイプの女性ではない彼女らが魅力的に見えた理由は、彼女らが、それぞれの個性で、それぞれのスタイルで、クロードを愛していることがていねいに表現できていたからだろう。


クロードがフランク・シナトラとホテルのロビーですれ違ったときに、声をかけられなかったときの表情、特に目がとてもよい。歌手として一往の成功を収めても、自分の生き方に今ひとつ自信をもてなかったことがよくわかる。やはり、成長過程での父親の影響が非常に大きいと思った。それだけに、ラストで、少年時代のクロードが、意を決して、父の影響下にあるスエズ運河に飛び込み、自力で泳いでいくようすにはとても心を奪われる。父の束縛や支配から脱却し、自分の力だけで生きて行こうとする決意がよく伝わってきた。


2013年11月29日鑑賞 ☆4.5

パンフ:買った。クロードの生い立ちや、原曲「いつものように」が生み出されていくようすについての解説などがある。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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