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最後のマイ・ウェイ (2012)

CLOCLO/MY WAY

監督
フローラン・エミリオ・シリ
  • みたいムービー 77
  • みたログ 242

3.72 / 評価:117件

歌や映画は実社会の正反対を求める

  • bik******** さん
  • 2014年4月27日 18時32分
  • 閲覧数 1044
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1960年代~70年代
この時代は、名曲といわれるものが数多く誕生した時代であり
映画に於いては感動の名作が数多く誕生した時代です。
しかし、その時代背景はというと、中流~上流家庭では、スワッピングが流行し
「キーパーティー」なるものが流行った時代です。
ご近所・友人・知人・仕事関係・・・の夫婦が集まってパーティーを開いて
帰りは、参加者全員の車のキーを目隠しされた箱に入れて、その鍵を引いたものが
スワッピングを行うというもの。
そういった乱れた性が横行する時代というのは、逆にピュアなものがカルチャー
の世界では求められる。

この映画に於いても、そういった時代背景が良く描かれている。

神経症といっても良い主人公。
その性格と幼い頃の父との確執や社会背景がベースにあり、結果的に恋人や
妻が何人も去ってゆく。
ようやく信頼出来る女性と結婚するが、もうその頃には臆病な性格になって
いつ裏切られても平気でいられるように、自ら浮気に走るようになる。
何という歯車のかみ合わせの悪さ。
父との確執が解けないままでの、父の死去。
そして、ギャンブル狂いの母。

最後は、母・姉・妻子と共に、長期休暇で祖国に帰る矢先での事故死。

歌手としての自分の可能性を信じ、まるで生き急ぐかのような人生。
この映画を見ると、人が普通の人生をおくる為に必要なお金の数百倍~数千倍
稼ぐ人というのは、それと引き換えに大切なものを沢山失い、時には命さえ
奪われるという啓示のように感じる。

作品の出来栄えでは、中盤の執拗な主人公の神経症的描写に疲れる。
しかし、序盤と終盤は良く出来ていると思います。

ラストのエメラルドブルーの海に幼少の頃とオーバーラップした主人公が
飛び込むシーンは非常に美しく、魂の浄化を表現しているかのようでした。

残念な点としては、フランク・シナトラ役の俳優が、あまりにも本人と似ても
似つかない容姿だった事です。

総評としては、泣ける映画というより、悲しく切ない映画でした。 65点

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 切ない
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