あらすじ・解説
交通事故の後遺症によって、10年分の記憶を失った志村朔美(倉科カナ)。実年齢は27歳でも、17歳までの記憶しかない朔美は、自分を取り巻く変化に困惑しながらも現状を受け入れ生活していたが、空白の10年間の出来事が気になって仕方がない。付き合っているらしい男(中野裕太)や高校時代の同級生(伽奈)らの助けを借りて、喪失した記憶をたどろうとする朔美だったが……。
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作品レビュー(19件)
- cyborg_she_loves
2.0点
私にとって「いい映画」っていうのは、何回も繰り返して見たくなる映画(最初はレンタルで見ても「これはちゃんと買って手元に持っておきたい」と感じるような映画)です。 推理モノの映画の大半は、犯人やトリックを推理するプロセスが楽しいのであって、いったん犯人やトリックがわかってしまったら、もう一度見たいとは思わないものです。だから私の場合、推理モノを見て「あーいい映画だった」と感じることってあんまりないんで、なんか特別な興味がある場合以外は、そもそもあんまり見ないんですよねー。 で、この映画ですけど。 記憶障害がテーマってことで、もっと、途中で重苦しくて見てるのがつらくなるような映画かと覚悟して見始めたんですけど。 見てるうちに、あ、これって要するに単なる推理モノ映画じゃん。 他の人も書かれてますけど、朔美(倉科カナさん)がこんなに苦労して記憶を失った部分の事実を探偵みたいにそこらじゅう調査して推理する必要があったのは、ボーイフレンドだった細見(中野裕太さん)も、トランスジェンダーの友人の薫(伽奈さん)も、朔美の義妹の美加(清水くるみさん)も、高校時代の美術部の友人たちも、工務店の社長(六角清司さん)も、要するにですね、まわりじゅうの人たちが全員ひとり残らず、この事故の真相を朔美に隠していたからです。 こんな、まあ現実にはありえない不自然な設定をあえて作ってまでこの映画がやりたかったのは。 このかすかな断片的な事実から、観客の皆さんもご一緒に事件の真相を推理してみてください。 ってことですよね。 つまり、この映画の本質は、ミステリー映画・推理映画です。 そういう映画としての作りは確かにうまいです。推理モノが好きじゃないはずの私も、ついつい乗せられて、あれこれ推理しているうちに最後まで飛ばし見もせず見てしまいました。 推理モノ映画としては、なかなかよくできてるとは思います。 しかし、そうやって真相がわかった上で、なお、朔美に共感して、ああ「いい映画」だったなあと思って、この映画をまたもう一度見たいと思うか、と、言われたら。 少なくとも私は、「ノー」です。 「永遠に片思いできるなんて、生きててよかったね」なんていう言葉に、私は何の説得力も感じないからです(笑)。 永遠の片思いなんて、私にとっちゃ地獄だな。
- fan********
4.0点
ネタバレ遠くでずっとそばにいる
このレビューにはネタバレが含まれています。 - Lqsym
5.0点
秋田駅前などあちこちの秋田の都会どころが撮影場所として使われています。 秋田での撮影と言う事で躊躇することなく★5つ 旅行で秋田に行くのであれば、店を探すのには良いですよ。
- fg9********
2.0点
…あらすじは、解説のとおり。 交通事故の影響で過去10年の記憶を失くしてしまった27歳の女性(倉科カナ)が、高校生の時のボーイフレンド・性同一性障害の友人とともに、失われた記憶を辿っていき10年前の自分に行き着いてみたら、あれ、ま~、私ってそんな女だったの?といったストーリー。 映像も綺麗だし、途中である女性から、『何であんたが生きてるの、死んでしまえばよかったのに』と罵声を浴びせられたりして、かなりミステリアスな展開ではあったが、観終わってみれば、記憶の道案内人の二人の友人が、また、彼女のお母さん(岡田奈々)が、10年前の倉科カナに一体何が起こったのか教えてあげればこと足りるという、身も蓋もない感想しか書けないような作品だったかな。
- WXYは知ってても、それだけじゃ
4.0点
矛盾したタイトルの意味は不明、遠くに居る人はぞばには居れない。離れた所にいるけど心情的には近い人という人はこの作品には出てこない。 むしろ、自分からは気持ちが離れてて横恋慕してる朔美の事を、近くにいてずっと想ってる細見を見れば逆のタイトルになる。 朔美は、最後にそれに気付く。 記憶の無い期間の話は、誰かが説明すれば一瞬で判ってしまう事で、わざわざたどらないと判らない事でもない。そこが少し作為的な演出、ただそれがこの映画の作法、周囲が気を使って話さなないんだ、そんな人に囲まれてるんだと思えば、小出しの事柄を心地良い余韻として感じる事が出来る良い作品。 17才に戻った無邪気さと、27歳のあざとささえ感じられる朔美の対比が面白い。
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