劇場版 トリコ　美食神の超食宝（スペシャルメニュー） (2013)

「ひどかったら怖い怖い」と震えながら見に行ったけど、
まぁ、ところがどっこい。出来はずっとずっと良かった。
絵は今放映中のアニメより綺麗だし、戦うシーンもかっこよかった。

あとね、ストーリーはちょっと地味だったけど、アニメのトリコとしては
いいんじゃないかな？　安心感があったよ。
最初は「アカシヤの裏メニューって」って思ったんだけどさ、
コンビ愛も含めて、「あぁ、そういうことなのね」って感じで。
なんだっけ、『努力・友情・勝利』？　それをすごく真っ直ぐ表してる。
それとそこにほんの少し、敵のストーリーで愛のエッセンスが加わって
後味の悪さが全然なかった。そうだよ、そう幸せってそうことだね。
その拳はそういうことでしょ「釘パンチ！」
でもちょっと地味で、それとストーリーが真っ直ぐすぎてるかな。
ただこれでこねくり回して、重くしたら暑苦しい気もするし、子どもだってしんどいだろうな。
コミックスはとにかくとして、アニメはほんと、子どもに向けた、
厳密には「少年ジャンプ」さながら“少年”に向けた作品。
だからこの映画はいいと思うよ。
飽きない、かっこいい、戦うシーンにテンションが上がって、
終わったら「いただきます！」といいながらみんなで食事するんだ。
そういうのを想像すると、妙に泣けてくるのは自分が妙な大人になったからです。