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Heart Beat ~ハートビート~ (2012)

監督
浅沼直也
  • みたいムービー 3
  • みたログ 13

3.27 / 評価:11件

青春の王道を否定しながら、小さな希望

  • ppp***** さん
  • 2016年4月20日 6時07分
  • 閲覧数 293
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 弱小バスケ部とマネージャー石橋を描いたバスケ青春映画。

 ところが従来のスポーツ青春映画的さわやかさとは正反対の状況が映画の中で進行していく。

 石橋はアルコール依存症の母と暮らしながら、マネージャーを辞めて、ボロボロになっていくし、コーチの柳憂怜も家庭の問題でコーチを続けられない。
  
 バスケ部も弱すぎて部活をやっていること自体無意味なほどで、かって中学時代は格下だった他校の生徒に実力差をつけられさらに絶望的になる。

 石橋がマネージャーを辞めてしまったのでバスケ部員の小さなやる気すらしぼんでしまう。

 人生も部活も何もかも劣勢で暗転し、石橋はとうとう母に無理心中までさせられそうになる。

 しかしこの圧倒的暗転状況の中、バスケ部の面々はたった一つの試合に全身全霊傾けだす。

 途中、やはり空中分解し、どうにもならなくなるが、それでもギリギリの勝負を挑む。

 結局最終的には何の問題も簡単には解決しないし、勝利も栄光もない。

 まだまだ絶望と隣り合わせのままであるが、しかしバスケ部の面々も柳も石橋もそれぞれの道なき道を進んでいこうとする小さな光を見出すようになる。

あくまで理屈ではなく、圧倒的劣勢の中であがき続けて跳ね返される奴らの身体と生の息吹を捉え、それゆえに絶望の中見えてくる小さな光を描いている。

 凝った描き方ではなく、プログラムピクチャー的なまでにオーソドックスに王道な描き方をしているのに、ありがちなアイドルスポーツ青春映画とは真逆の現実の痛みに満ちた展開を迎える、まるで北野武の「キッズリターン」を想起させるリアルさすら感じられる。

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