あらすじ・解説
大学で教壇に立つキム・ギョンホ教授(アン・ソンギ)は、大学入試試験に出題された問題の間違いを指摘したせいでクビになってしまう。職場復帰を求めた裁判にも負け、控訴審も棄却されて頭に血が上った彼は担当裁判長をボウガンで脅迫するという暴挙に出る。その後この騒動に関して、キム教授は罪に問われることになり……。
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作品レビュー(8件)
- 鯖トマト
4.0点
ぬるい検察に偏った判事。 韓国で弁護士としてやって行くのは至難の業ですな。
- rkq********
1.0点
昼ドラを観てる様で、正直苦痛だった。韓国映画大好きな自分ですが、ハズレもあるって勉強になりました。
- gag********
4.0点
シリアス仕立てなだけでなくコミカルな部分も取り入れている点など好感が持てました。 2007年に実際に起きたクロスボウ事件を元に描かれる実話という事で、より感情移入して裁判長のジャッジには憤懣やるかたない気持ちでいっぱいになりましたが、キム教授の弁護につく弁護士のたくまざるユーモアやラストのキム教授の常套句のように感じされられるオチが良い具合にシリアス劇に中和され楽しみながら鑑賞する事が出来ました。 キム教授担当の弁護士はアル中でだらしない雰囲気で魅力を全く感じないんですが「情婦」の時のチャールズ・ロートンもそうでしたが、裁判のシーンになると別人のようにカッコ良く見えてしまうという…やっぱり毅然と立ち向かう弁護士はカッコ良いですね。 キム教授は法律の事をよく勉強していて言葉巧みに裁判長を攻撃する姿はカッコ良かったです。 それにしても、まさかスタローンの「ランボー」からヒントを得るとは(笑)
- shi********
4.0点
実話に基づいた法廷ドラマ。 真犯人が誰かだとか、あっと驚くドンデン返しがあるサスペンススリラーではない。 敏感弁護士が名もなき被告を守るために大活躍・・・・ というわけでもでもない。 主人公の弁護士は労働問題の実績はあるが、アル中。 それなりの意地は見せるが、主導権のほとんどは被告人が握るのである。 この被告人が「名もなき」どころか名のある元大学教授。 彼は解雇無効の裁判で敗訴し、その裁判長をボーガンで襲撃したのである。 裁判での不正を自白させるために脅したと主張しているが、この時点でアウトである。 しかし問題はその後。 揉み合っているうちに矢は発射され、裁判長の腹部に刺さったと検察は主張するが、教授は当たっていないと主張する。 現場からは折れた矢が押収されたのだが、裁判に証拠として提出された矢は折れていない。 裁判長の肌着とジャケットには血痕があるが、ワイシャツにはなく、また裁判所、検察ともに血痕の鑑定を頑なに拒否。 事件は司法へのテロと断じられ、原審(一審)は懲役4年。 双方不服とした控訴審が描かれる。 教授は徹底的に法武装。 今度は法廷で次々と「矢」を放つ。 教授は検察の証拠の隠滅と捏造を指摘し告発、さらに法律の規定通りに動かない裁判長も告発。 マスコミも取り上げ、事件は大きく注目されるのだが・・・。 教授が次々と放つ「矢」が痛烈で痛快。 しかし同時に韓国の司法権力の闇と腐敗の深さも痛感させられる。 これは韓国に限らず日本も同様。 日本の警察や検察もストーリーのでっち上げや、証拠の捏造は得意技。 市民には杜撰で怠慢な対応をする割に、威信を守る、と言うより自分を正当化するためにはなりふり構わずだ。 先日もPC遠隔操作事件で、一度探した場所から4ヶ月以上経ってUSBが出てきたと言っているが、怪しいものだ。 確かに教授の行動は暴挙ではあるが、そうするしかないと思えるほど韓国の司法権力は腐っている。 法廷での戦術も奇策ではあるが正当なもの。 しかし当然権力側の反感も買い、その結果さらなる闇に襲われることになる。 司法権力の腐敗や、圧力に屈するマスコミの姿などの恥部を描いているが、本作は腐っていない。 真っ向から描き、遠慮する姿勢はない。 昨年日本でも公開された「トガニ」という作品は、世論の大反響を呼び、法改正に至るほど劇的に社会を動かした。 日本映画でも「それでも僕はやってない」や「BOX 袴田事件 命とは」など、権力の闇を描いた作品があり、少なからず社会を動かしたと思う。 本作は事件スケールは大きいとは言えないが、その両作品と同じく司法権力の闇を描き出している。 アル中弁護士の描き方などコミカルでユーモラスなところもあるが、元教授の堅物ぶりとのバランスが取れており、真剣な姿勢は崩れていない。 また元教授を演じたアン・ソンギの存在感が素晴らしかった。 昨年の韓国法廷サスペンス「依頼人」は今一つだったが、本作は見応えは十分。 衝撃や感動などの要素は薄く、ドラマチックに走ることもないが、これぞ本物の法廷ドラマ。 久しぶりに法廷ドラマの醍醐味を堪能できる秀作である。
- tkh********
5.0点
007年、実際に韓国でマスコミの話題をさらった事件をモチーフに、司法という巨大な権力に立ち向かう主人公の挑戦を描いた法廷作品。 非常に地味な印象な上、あまり有名でない事件なので よほどの韓国映画好きでないと観る機会がなさそうですが、 司法の問題を考えさせられる良作でした。 実話を基に描いている分、ドラマチックな展開ではないので 好き嫌いが分かれるかも知れません。 それでも、ぐいぐい引き込まれるストーリーと 俳優陣に魅せられます。 韓国映画が好きじゃなくても、是非観て下さい。
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