なるほど、まさかの「禁じ手」
- しんまん さん
- 2013年6月20日 19時11分
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- 総合評価
全くノーマークの韓流映画だった。
レビュー数93件で平均評価4.67?!(6/20現在)
しかも☆1つ爆弾5連発を含んでの評価だから
相当な評価の高さである。
「感動作」「大号泣」などのレビュータイトル連発に
「う~ん、これは観る価値ありか!」
と云う事で1日3本鑑賞の繋ぎの2本目として鑑賞。
『フェニックス 約束の歌』
イ・ホンギ?誰?人気バンドのボーカル?松坂桃李ちゃうん?
「まさか・・・アイドル映画か?」
そのホンギが芸能人役でクラブで乱闘を起こし、
謹慎処分として田舎の病院のボランティア活動に参加し悪戦苦闘する。
「なんじゃこりゃ・・・コメディ映画か?」
前半はホンギと患者達のやりとりが面白おかしく?描写されている。
しかし、次第にその病院患者の真相が明かされる。
白血病、脳腫瘍、ガン・・・つまりその病院はいつ死んでもおかしくない
末期患者が集う病院だった。
患者達は人生最後の時を悔いなく迎える為の準備をする。
その患者で結成されたバンドが「フェニック」と云う訳である。
イ・ホンギ?・・・松坂桃李?
ペク・ジニ?・・・多部未華子?
マ・ドンソク?・・・新井浩文?
イム・ウオニ?・・・藤井隆?
チョン・ミンソ?・・・子役は日本人でも余り知らないので
芦田愛菜にしておこう。
そうとっても日本人の俳優さんに似た人達が演じているのだ(笑)
いや正直、「テレビドラマでもいいのでは?」と思い鑑賞していた。
主要出演者やバンドのメンバーの俳優の名前も知らない。
しかし、前半のコメディタッチな展開とは裏腹に
後半は怒涛の「泣かせ」の展開が待っている。
ある程度、「感動」や「号泣」を汲んでの鑑賞だったが・・・
なるほど、まさかの「禁じ手」が使われていようとは。
いやゆる結婚式で使われる「アレ」である。
いわゆる『くちづけ』で使われた「アレ」である。
しかも一人一人の「人生」が語られるので尺が長い。
・ ・・「これは禁じ手やぞ!」と思いながらも泣いてしまう。
禁じ手に輪を掛けて韓流映画独特の「これでもか!」と怒涛の攻撃してくる。
「もう分かりましたから」(笑)
つまり「泣かへんぞ」「感動せーへんぞ」と肩肘はらずに鑑賞すれば
必ず涙する演出が付いているという訳である。
前半と後半の涙と笑いのギャップ。
死を前にした人間とロックバンドのギャップ。
このギャップから受け取れるのは
「死を後ろ向きではなく前向きに捉える」と云う事。
私は禁じ手にも涙してしまったが
本当に良かったのはラストのラストの演出。
ここでタイトル『フェニックス=不死鳥』の本当の意味が分かる。
人間いつかは誰しも死を迎える。
しかし、その魂は人々に受け継がれて行くと言う事である。
韓流映画には珍しく、このラストは非常に粋な演出だった。
まるで焼肉をたらふく食わされ(泣かされ)
その後にデザート(希望)をどうぞ。
と言われた感覚である(笑)
レビュー評価に偽りなし
素直に感動を求める方には必見のお勧め映画です(薦)
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