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異人たちの棲む館 (2012)

MAGNIFICA PRESENZA/A MAGNIFICENT HAUNTING

監督
フェルザン・オズペテク
  • みたいムービー 2
  • みたログ 52

3.63 / 評価:38件

本当の話から生まれたおとぎ話

  • nam***** さん
  • 2017年3月25日 0時31分
  • 閲覧数 764
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

オズペテク監督は、知り合いに起きた本当の話にインスピレーションを受け、この映画の着想をえたらしい。
監督のインタビューによると、

ある人のアパートに女性とその娘が現れるという。
初めは彼の精神状態を心配した監督。
具体的には語らなかったが、実はその幽霊話には歴史的な事件が背景にあったという。

真実かどうかは定かではない。
ただ、この映画を撮影した当初50歳を超えていて、
すでに何人かの親しい人たちを見送ったであろう監督は、
「確かなのは、これから先、生きていく中で多くの別れを経験いていくだろうし、もういない人々を思い出すそんな瞬間が増えていくということだろう。たとえばある香りをかいだとき、あるいは何かを食べたその味にふと去って行った人々が記憶によみがえる。そんな気持ちを登場人物の人物像や脚本に練り込んだ。」と語っていた。

また、この映画はこれまでの多くの作品にオマージュが捧げられており、イタリア映画や劇に詳しい人はそれを探すのも一興かもしれない。

例えば「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の脚本などを手がけ、イタリア式コメディの代名詞ともいえるアントニオ・ピエトランジェリ監督の「Fantasmi a Roma(「ローマの幽霊たち」日本未公開)」、ルイージ・ピランデッロの「作者を探す六人の登場人物」などだ。
ネタバレになるが、最後の芝居のシーンはテアトロ・ヴァッレという劇場で、実はピランデッロの「作者を探す六人の登場人物」の初演が行われた会場らしい。

本来のタイトルである「magnificha prezenza」の意味は、「素晴らしい存在」のように訳せるが、それは時や館に取り残されていた幽霊たちにとってのピエトロであり、またピエトロにとっても、もはや幽霊たちはそんな存在になっていた。

ちょっと中だるみ気味なところもあったが、優しい気持ちになれる映画でした。

詳細評価

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