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潔く柔く きよくやわく (2013)

監督
新城毅彦
  • みたいムービー 258
  • みたログ 1,224

3.24 / 評価:859件

センスの良さを感じる映画

  • いくも さん
  • 2013年10月23日 22時39分
  • 役立ち度 26
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作未読どころかあらすじすら一切知らずに観たのですが、それでも全く問題なく楽しめたので、物語を丁寧に作っているのだろうなという印象。
たまにあらすじ読んでいないとついていけない作品もあるので。

ストーリーとしてはそれなりに泣ける良いおはなし。
ただ、良い話なのに号泣するほどではなく、これは原作が読みたくなるなぁ…と思って確認してみると、実はもっと多くの人たちの恋愛模様を描いた数話完結のオムニバスものなんですね。
原作の批評によると、ケータイ小説のような設定であるが、群像劇的な形式をとりつつ各エピソードがつながっているというような描き方をしており、「彼」と「彼女」の2人だけではない多様な関係性をみせることで、ケータイ小説の印象をなくしているそうです(Wiki参照)。
これが原作に対する評価なんですが、この映画は恐らくその原作の数話からカンナ(長澤まさみ)と禄(岡田将生)のエピソードだけを抜き出しています。
もちろん2人それぞれに大きな物語はあるんですが、あくまでカンナと禄の人生を語っているにすぎず、結局この2人だけの物語になってしまっている。
だからどうも中途半端にケータイ小説的な薄っぺらさを感じてしまい、そこまで感動できなかったんだろうなと思います。

もちろん良いおはなしなのは間違いなく、特にむっちゃんのエピソードはドラマ的だと思いつつも泣けてしまうくらい。
ほんと原作を読んでみたいですね。

しかしながらストーリーは置いておき、注目すべきは映像。要所要所で、CMかってくらいすごくきれいに撮られてるんですよ、役者が。
長澤まさみをかわいく撮るのはよくありますが、こんなにきれいだっけと目を見張るくらいにすごく大人の女性らしいきれいさがあった。
岡田将生も私はあまり好きじゃないのに、なんかめちゃくちゃかっこよく見えるんですよ。
それに、服や小物がまたいい感じにおしゃれ。
決して派手ではないのにいいセンスしてる!と思わせる服を役者たちがうまく着こなしてる。映画で服を気にすることなんて一度もなかったのに笑
仕事場のシーンで端々にうつる小物も、なんか気になるものが多いんです。めちゃくちゃ凝ったものではないんですが、おしゃれな会社ってこういうの置いてそうだなぁと思うものがちらほらあってそこが妙にリアルで楽しい。
一人暮らしのカンナの部屋も、20代女子らしいごちゃごちゃ感がありつつでもその一つひとつに彼女らしいセンスを感じられるし、禄の部屋もリアルに彼のような男性がいたらこういう部屋に住んでるんだろうなと思える部屋でした。
監督誰だと思ったら、『ただ、君を愛してる』『パラダイス・キス』の人と知って納得。ただ君~の宮崎あおいも彼女らしさ全開のかわいさと、ラストの鳥肌が立ちそうなきれいさが際立っていたし、パラキスは観ていませんが多くの人気ブランドが協力していたはず。

あと役者陣も予想以上に良かった。
高校生役は意外に制服を着ているとそこまで違和感がない。さすがに長澤まさみの背が高すぎてこんなスタイルのいい女子高生がいてたまるかと思うし、私服姿は大学生くらいにしか見えないなぁと心の中で苦笑してしまいましたが、見苦しいというほどではないです。というか、長澤まさみも波瑠もかわいい!

出番は少ないながら良いなと思えたのは、社会人カンナの友人役の女性と、高校生禄の同級生役の男の子。彼は『桐島、部活~』にも出ていましたが今回もシリアスな映画の中でクスリと笑わせてくれてなごみました。
あと池脇千鶴も好きだったなぁ。辛くて必死だけれどそれを見せずにちゃんと笑っている姿が優しくて、幸せになってほしいと願いたくなります。

しかしやはり特筆すべきは長澤まさみ。
少女漫画的キャラクターを実写で演じれば違和感があるはずなのに、とにかく表情やしぐさがかわいくて仕方ない。もう、惚れてまうやろー!と思ってしまう場面多々あり!(私は女ですが)
大人になってからはすごくきれいですしね。これは撮り方がいいからなのかもしれませんが、かわいさとのギャップがたまらないです。(私は女ですが)
ただ、メールを見て泣き崩れるシーンは、メールの文面に「?」となってしまって泣けなかったのが残念。結局あとでメールの真相が明かされるから気にしなければよかった… 
でもラストの走っていくシーンは胸に熱いものがこみあげてきて思わず「行けー!」と応援したくなるくらい良かったです。
また走り方がけっこううまくて。ここで走りが汚かったらあやうく台無しに…笑

ケータイ小説的ストーリーで少女漫画的キャラクターなのに、役者たちがうまく自然に演じていて、演出も絶妙にリアル感が出ていておしゃれさもあり、結局何となくすごく良い映画を観たようなお得感がありました。
てことで、なんだかんだいいつつ☆4つなのです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 楽しい
  • 切ない
  • かわいい
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