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潔く柔く きよくやわく (2013)

監督
新城毅彦
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3.23 / 評価:835件

進まない時間はないのだと思った

  • mum******** さん
  • 2020年5月8日 13時26分
  • 閲覧数 974
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

柔らかな題名とポスタービジュアルとは裏腹に、手に滴る血を舐め、横たわった男と、「大切な人を失っても人はまた愛することができるのでしょうか?」との語りから、この物語は始まった。

一転、時を戻して、主人公のカンナとハルタという幼馴染の駆け出した2人が映し出され15歳の高校生活が始まる。

入学し、新しいクラスに馴染めないカンナは、同じく窓の外をぼーっと眺めるアサミに話しかけた。するとカンナの頭を目指してボールが飛んできては「ごめん、手が滑った」とアサミと同じ中学出身であるマヤから声がした。しかし、すかさずハルタがマヤへとボールを飛ばし、それを皮切りにマヤとハルタの取っ組み合いが始まった。男の子は分からん方式で仲良くなるとカンナは呟き、気づけば4人の高校生活が進んでいった。

ハルタとカンナはお互いが一番大切で好きだった。幼馴染からか遠慮もなくカンナの部屋に野良猫のように来ていたハルタは、いつからか野良猫のようにカンナにキスをした。カンナは「くるならメールしてよ」と言いながら、でも、それでも2人は幼馴染だった。ただ、2人は2人が一番好きな人なのだと、わかっていないふりをして心の奥底では知っていた。

ただある日、マヤが2人きりカンナを花火大会に誘った。カンナは、ハルタが見たいと言っていた浴衣を着て、慣れない足取りでマヤの待つ花火大会に向かっていた。
だが、突然だった。そんなころハルタは事故に遭い一瞬にして帰らぬ人となってしまった。
携帯をいじっていた。残された履歴はカンナへのメールだった。一言、「いくよ。」と書いてあった。

8年後、ひょんなことからロクという男と出会うが、これはカンナにとって、とても大きな出会いとなったのだった。
掴みどころがなく飄々としているロクを岡田将生が柔らかい空気感で演じていた。また、ロクと関わることで、封印していた過去の時を戻し、少しずつ進ませていく、長澤まさみの表情や佇まいは圧巻であった。

「ひとつ違えば違う言葉を返すでしょ?少しずつずれができて違う未来になる」
ロクは小学生の頃、自分を好きになってくれた子を、乱暴にも突き飛ばしてしまったことがあった。そのせいでその子は事故に遭ってしまった。
カンナとロクは互いに自分を重ね、置いてけぼりの自分にその度に気付かされ、思い出し、苦悩し、だが共に前に進むのであった。

その後カンナは、携帯電話に残された「いくよ。」の一言には、ハルタのどうしても言えなかった、好きだ。大切なんだ。という、えもいわれぬ想いが目一杯に詰まっていたと知った。

斉藤和義のかげろうがぴたりとはまり、
2人が時間をもどしては進めていく様が思い起こされるラストであった。それは清く柔く。

詳細評価

物語
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