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凶悪 (2013)

監督
白石和彌
  • みたいムービー 545
  • みたログ 3,886

3.65 / 評価:2,656件

もう一押し

  • kaz***** さん
  • 2018年8月27日 1時57分
  • 閲覧数 3170
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

実際の上申書殺人事件をもとに作られた映画。
殺人事件を犯し、死刑囚となった須藤が、まだ事件化されていない三件の犯罪を告白する手紙をマスコミに送り、先生と慕っていた共犯の木村を捕まえて欲しいと依頼するというもの。
内容自体は見応えのあるもので、しっかりと細部まで描かれている本格派の作品だと思う。
構成も、始めの方は描写を点で描いていき、途中から最後にかけてストーリーが展開していく中で、冒頭の点が線になるという構成の仕方となっているため、個人的には伏線回収のような感覚で楽しむことができた。
しかし、一点残念だったのが、冒頭で伏線を張る際に、登場人物や事件が多いせいで、関係性が分かりづらくなっており、よく分からないまま数十分展開が繰り広げられること。
作品柄、登場人物が多くなるのは仕方ないが、冒頭は少し見ていてストレスを感じるとともに、退屈に感じてしまった。
それでも、最後まで見終わった後にもう一度最初から、気になったところだけ二周目で見ると、よりストーリーが分かり、伏線回収の爽快感も感じることができると思う。
俳優陣も演技が上手く、残虐な殺し方や会話など、狂気に満ちており、見ている方が少し落ち込んでしまうような内容。特に、借金のため、保険金をかけられて酒浸りで殺される羽目となる父親を描いているときは、見ていて心が痛くなってしまった。借金のため苦渋の決断をした家族と、家族の元に帰りたいと懇願する父親。両方の痛みを非常に感じさせられるくらい狂気じみた痛ぶり方だった。
メッセージ性も、殺人を犯す須藤と木村の凶悪性だけでなく、事件を追う主人公もまた、母親の介護で疲れている妻から逃げ、母親を老人ホームに入れる罪悪感から逃げ、全てを妻に押し付けて仕事に逃げるという精神的な部分で凶悪性を持っているというところで上手く題名とリンクさせている。更には、妻も介護している義理の母親に嫌気がさし、暴力を振るってしまっていることを認め、誰もが凶悪性を持っていることを表すとともに、この凶悪性を描く作品を楽しんで見ている観客もまた凶悪だというメッセージを残しているように感じる。
内容は面白かっただけに、冒頭でもっと登場人物など分かりやすいように工夫がされていればもっと良かったと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 恐怖
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