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モンゴル野球青春記 (2013)

監督
武正晴
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3.39 / 評価:23件

グローバリズムと自己実現の矛盾

  • yab***** さん
  • 2016年11月12日 9時55分
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    • ★★★★★

 日本人ってとても好きだと思う。モンゴルとかに行って野球を教えて、現地の人に感謝されて英雄視される話が。青年海外協力隊もそう。新興国で活躍する日本人は、豊かな国日本に甘んじることなく、どこに行っても適応できる能力があると賞讃される。国内の空洞化が叫ばれる日本の現状については、完全に封印しながら。

 モンゴルで野球を教えることが俗物根性だと言っているのではない。モンゴル野球チームを強くして、最強日本チームと闘うという構図がベタだと言っているのではない。
 ただ、国内じゃ儲からないから、海外へシフトする日本企業のようにも思えて、時々違和感を感じるのである。それを”グローバリズム”と呼ぶには、ちょっとおこがましいのでは?と思うのである。
 自分の会社のことを言うのも気が引けるが、20年前のビジネスモデルがまだまだ通じるASEANに進出して、会社の収益の4割稼いで、国内は旧態依然としたビジネスモデルに喘いでいるのである。

 日本がだめだから海外に出る。そのモデルなりスタンスが、飽和状態の日本では通じないことを承知の上で自己実現に夢を馳せる。
 ”グローバリズム”という宗教に乗せられて、先ずは日本人として、日本という国で、自己を実現するという地道な努力が忘れ去られることが、問題なのだ。
 日本がだめだから海外に行くんだ。日本が自分の適性に合わないから海外で自己を実現するんだ。その発想が怖いと言っているのだ。
 バックパッカーのさすらいの末の野球啓蒙がマスコミネタになり、競争が激しい日本野球の中で蠢く日本人は、”ただの人”という発想が怖いのだ。

 まあ、僕の好きな『百円の恋』の武正晴が監督をしているから、贔屓目で観ての”中年の主張”ではあるが。

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