椿姫はやっぱりナタリーでせい
- kinchan3 さん
- 2014年1月23日 19時32分
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サービスデイだったので、満員かと思ったら、5人だった。僕と妻と教え子と2人。
妻と娘が大泣きしていたオペラのバックステージを描いたものだが、これだけでもオペラとして楽しめる。
二度おいしい映画なのだ。
ナタリー・デセイはどのオペラもすごいと思う。好きなのは「連隊の娘」ではちきれた感じが出ている。
演出家ジャン=フランソワ・シヴァディエがまるでバカロレアの答案のように語りまくる。
「エ・ストラーノ」(不思議だわ)だけで、あれだけしゃべくりまわすのだから、フランスは合理主義の国だ。
そんな要求について行かなければならないのだから、大変だ。
日本であれだけしゃべる演出家は「うるさい!」と敬遠されるだけだ。
だいたい、オペラ歌手に演技は要求されない。
倒れ方だけでも何十回も練習をする。
エクサン・プロヴァンス音楽祭のためのオペラだが、日本ではこんなに時間をかけない。
かけるほど公演も長くない。
アンサンブル金沢は「滝の白糸」をやったばかりだが、高岡で1回、金沢で1回のみだ。
メイキングを見たら、結構時間をかけてあったが、公演は少ない。
デセイは当たり前だが、アルフレードの父も上手だった。アルフレードよりも若い声だった。
本番の方があるのだから、今度、スピーカーを替えようと思った。
そうそう、妻と出会った頃、「ゼフィレッリの『椿姫』は面白くなかった」と意見が一致した。
ストラータスなのだが、胸を打たなかった。
こちらは誰が、オペラを知らない人が見ても感動できる。
デセイは映画女優じゃないからね。
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