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単純に見えても結構、頭使ってます。

  • eik******** さん
  • 2013年6月14日 13時06分
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

ホラー映画、それも低予算のB級ホラー映画の重要な役割に若手映画作家たちの登竜門(?)としての側面があります。
本作はこのジャンルで切磋琢磨する若手映像作家たちによる短編のコンピレーション作品。
監督として8名、脚本は10名がクレジットされております。
製作にはアメリカの人気ホラー系WebサイトBloody Disgustingが当たっており、レビューする側とクリエイターとのコラボと言う意味でも興味深い。

本作は大きく5本のエピソードとそれらをまとめる部分を含めて6つのストーリーラインで構成されております。
ただ、いわゆる従来のオムニバス映画(これまでの例で言えば「トワイライトゾーン」とか「クリープショー」など)と基本的に異なる部分があります。
それは全てPOV形式であるという事。

デジタル技術の進歩は凄まじく、今や家庭用の手持ちのビデオカメラでも当たり前のようにハイ・ディフィニションで高画質のビデオが撮れてしまいます。
しかもYoutubeを例に出すまでもなく個人が世界に向けてその映像作品を発信する事すら、もはや当たり前。
そんな現状を逆手に取って”リアルなホラー”を作ってみよう、と言うのが狙いでしょうか。

となると何となく実験的な匂いもしますが幸いなことに観客を置き去りにするような作品にはなっておりません。
ホラー映画とPOV形式というのは「ブレアウィッチ…」を上げるまでもなく親和性が高い組合せですが既に類似作品があふれる現状にあっては逆に足枷ともなりかねません。
それを回避し、どの様にしてホラー映画として楽しめるモノにするのか、そこが腕の見せ所。

エピソードによって出来の善し悪しがある事は否めません。
それでも、少なくともアイデアを盛り込み、観客を怖がらせてやろうというホラーらしい下世話なやる気(笑)は感じられるモノになっており、悪くないと思いました。
それとCG技術の利用にも積極的で(えっ、POVでもそこまでやるんだ…)と感心させられる点も(第一話のラストとか)。
出来で言えば何本も長編をモノにしているタイ・ウェスト氏による「2度目の新婚旅行」がホラーではなくミステリとして収束させており意外性もあって感心しました。

ただし、POV形式でホラー、しかもB級ホラーでインディーズ系の作品という事ですからお世辞にも見映えが良い作品ではありません。
流血というかもう少しゲロゲロな描写も多いので端から客を選ぶ作品であるのも事実。
まぁ最初からその手のファンに向けて作っているのですから潔いと言えばその通りですよね。

因みに本作、既に第2弾が完成済。
基本フォーマットは同様ですが、GO-PRO式の一人称視点(カメラ視点ではなく)の作品が増えております。
内容的にもこの第一作よりバラエティに富んだ印象で娯楽度も高くなっております。
このままシリーズ化されるんでしょうかね。

詳細評価

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