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ブッダ・マウンテン ~希望と祈りの旅 (2010)

観音山/BUDDHA MOUNTAIN

監督
リー・ユー
  • みたいムービー 13
  • みたログ 30

3.76 / 評価:17件

とても奥が深く、心に余韻が残る作品

  • のんのん さん
  • 2014年1月23日 22時58分
  • 閲覧数 677
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

急遽観る事にしたので
まったく前情報がなく観た本作品。

監督は、<ロスト、イン、北京>のリー、ユー

2009年中国の古都四川省成都市
元京劇女優ユエチン<シルヴィア、チャン>は、
前年の四川省大地震の日一人息子を亡くして、孤独で絶望的な
日々を送っていたが、自宅の空き部屋を貸す事にする。
その部屋を、ナン、フォン<ファン、ビンビン>
ディン、ボー<チェン、ボーリン>、太っちょ<フェイ、ロン>の
三人が借りる事になり、ユエチンと三人の若者の共同生活が始まる。

ナン、フォンは、ライブハウスで歌手として働き、
ディン、ボーと太っちょは、法律すれすれの危ない仕事をして
その日暮らしの無軌道な日々を送る。

三人共父親と確執があり、心に闇を抱えている。

きっちりとした生活を送るユエチンといい加減に暮らす三人は、
世代のギャップもあり、価値観や生活習慣の違いから衝突する。

そんなある日、ユエチンがある事件を起こしてしまい、
三人に助けられる。その事件でユエチンの絶望の深さを知った
三人は、ユエチンを四川省の観音山<ブッダ、マウンテン>にある
寺へ、連れて行く。その寺で、四川大地震で崩壊した仏像の
修復作業をみんなで行う事になる。
そして、ユエチンの心は、しだいに癒されていき、
三人の若者との絆も深まっていく。

ファン、ビンビンがすごく綺麗で
心の闇を抱えた役を演じきり、とても良かった!
台湾出身のチェン、ボーリンは、ちょっと金城武を髣髴させる。
フェイ、ロンも不健康な体系だが、コミカルなキャラで面白かった。


そして本作は、シルヴィア、チャンの演技が、
見事で、素晴らしい!!

ファン、ビンビンが拡声器を持って歌う姿は、
椎名林檎のパクリのようで、笑ってしまった。



都会に出るが職がない、若年層の貧困。
現代の中国社会の実情や、若者の実態を
とても、リアルに描いている。

全編ほとんど手持ちカメラによる撮影で、とても臨場感がある。

三人が、貨物列車の上に乗って揺られて行くシーン
暗いトンネルから、光が射すトンネルの向かう側を映すシーン等
ひとつひとつの映像が、とても心に残り印象的だ。


<孤独は永遠ではない、共にある事が永遠>

<観音山>=<心のやすらぎの場所>

仏教哲学が作品の根底にあり、とても奥が深い。

四川省観音山の風景も壮大で素晴らしい!

ラストはスッキリしないが、観た人それぞれの
判断にゆだねるという事なのだろう。

観ていてズキズキと心が痛くなり、すごく切なかった。
でも、絶望の中に一筋の光が射しているような感じで、
観終わった後、不思議だが、暗い後味はない。

とても奥が深く、心に余韻が残る作品です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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