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オンリー・ゴッド (2013)

ONLY GOD FORGIVES

監督
ニコラス・ウィンディング・レフン
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2.56 / 評価:466件

そもそも日本版タイトルが間違っている

  • stu***** さん
  • 2019年2月8日 15時05分
  • 閲覧数 1311
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

この本編を見る前に、「オンリーゴッド」のメイキング映画、
マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン
を観てから鑑賞しました。

「オンリーゴッド」という日本版タイトルが、そもそも間違っているし、
映画を観ようとする観客、また観たお客を混乱させていると思う。

オリジナルのタイトルは、「ONLY GOD FORGIVES」である。
「オンリーゴッド」だと、直訳しても「唯一神」とか
「神のみ」というわけのわからないものになってしまう。

「FORGIVES」という単語が抜けているのは致命的ミスであり、
日本人に馴染ませるタイトルにしようとした意図があったにせよ、
センスがまるでない。

「FORGIVES」という「許し」の意味の単語をわざと無くしたのは
この映画に対する冒涜である。

「神の許し」という単語がないと、この映画はただ単に
レフン監督の自己満足的な難解な芸術映画なのね、
くらいの意味合いにしかならないと感じるのである。

映画のタイトルは、映画の看板であり、商品名であり、
ブランド名である。
それなのに、「オンリーゴッド」と付けた日本の映画配給会社は、
愚かだと思っている。

さて、映画の感想であるが、
圧倒的に「マイ・ライフ〜」のドキュメンタリー映画の方が面白かった。
これはレフン監督の妻、リヴが撮影、構成をしており、
「オンリーゴッド」をバンコクで苦悩しながら撮影を続けている
レフン監督の痛々しいほどの姿が描かれていた。
これは是非観た方がいいドキュメンタリーである。

皮肉なことに、
レフン監督自身が「オンリーゴッド」完成後に、「この映画は失敗だった」
と認めている。「何かが足りない!」と。
私もその通りだと感じている。

何かが足りないのではなく、監督が描きたいものが
観客に伝わらないくらい、抽象的すぎて、観客は置いてけぼりに
されてしまっていると思う。

「マイ・ライフ〜」で「オンリーゴッド」撮影中に、
レフン監督が頭を抱えて言った言葉、
「まだ自分の中で、どんな映画になるのか明確なものが見えないんだ」と。

その監督の言葉どおり、「オンリーゴッド」はイマジネーションと
現実と非現実の交差する、とてつもない美しい「アート映画」に
成り下がってしまっている。

私は映画好きだが、マニアではない。
だから映画館で鑑賞する映画は、1800円払って観て価値が
あったかどうかが評価のポイントである。

よくいる映画マニアの典型的なパターンは、今までに観たことのない映画、
映像、内容に飛びつき、もろ手を挙げて絶賛する傾向がある。
とても危険だ。

私は基本的に映画マニアの意見は聞かないようにしている。

「ドライブ」の監督というレッテル貼りが嫌だという、レフン監督が
自らの殻を破る作品には仕上がっているとは感じるが、
「オンリーゴッド」は商業ベースで見せる映画ではない。

商業映画が悪いわけではないし、アート映画が悪いわけではない。

しかし、「オンリーゴッド」は人様からお金を頂いて
観てもらう映画かというと、決してそうではないと思う。

難解な映画を難しく見せるのは、演出が下手な監督であると
黒澤明監督は書いているが、その通りだと思う。

前にレビューを書いた、シャマラン監督の「ミスターガラス」
よりは好感が持てた映画ではあったが。

ドキュメンタリー映画、マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフンをぜひ、一度見てから「オンリーゴッド」を
見返すと、別の見方ができて面白いので、星は2つ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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