あらすじ・解説
ある日、フランスの田舎でこじんまりとしたレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)のもとにフランス政府の公用車がやって来る。彼女はパリ中心部にあるエリゼ宮殿と呼ばれる大統領官邸へと招かれ、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフに任命されたのだ。だが、これまで女性料理人がいなかった男社会の厨房ではオルタンスはよそ者でしかなく……。
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作品レビュー(111件)
- 宮崎是彰
3.0点
ふーんとなって終わる作品です。 特に感情を動かす要素は薄い。お仕事系の作品とかんがえても裏側を覗いている感じもあまりありません。ひとりの料理人のお話なのですが、本当にそれだけ。多くの料理人のドラマや映画はありますが、それらを押し退けて見る価値は私には見い出せませんでした。 フランスだからというよりもフランスでもといった内容でだからどうしたと言ってしまえる程度。正直、ストーリー的な破綻や演出の失敗、あるいは俳優さんの力不足とかもないのですが、これは見なければという要素も見出し難いです。 あまりオススメできない作品です。
- stanleyk2001
3.0点
『大統領の料理人』(Les Saveurs du palais)2012 「大統領とスタッフの為の専属料理人になっていただきたいのです。『おふくろの味』が良いとおっしゃっています。それに信頼できる人物からの推薦ですし」 「誰が私を推薦したのですか?」 「ジョエル・ロブション氏です」 オルタンス「ヘーゼルナッツ・オイル・バルサミコ各1/3、オリーブオイル、レモン汁も各1/3ね」 ニコラ「合計4/3」 オルタンス「パティシエの癖ね。きっちり測って計算。でも料理人は会計士じゃない。芸術家よ。アルジャントゥイユ産のアスパラガスで作品を創るの。パンポル産のプチオニオンやモデナ産のバルサミコでね」 大統領「最近いじめられているな?」 オルタンス「ええ」 大統領「私もだ。逆境は人生のトウガラシだ。逆境ほど頑張れる」 原題は「宮殿の味」 フランスの田舎でトリュフ料理で密かに知られる存在だったオルタンスはジョエル・ロブションの推薦でミッテラン大統領の専す属料理人になる。映画ではロブションとは「名刺交換しただけ」という台詞があるがアメリカで2年間共に働いたことがあるらしい。 大統領府(エリゼ宮)には主厨房がある。オルタンスが任せられたのはこじんまりとした大統領専属の厨房。パティシエのニコラが助手につけられる。 素材の味を生かした田舎料理は大統領の口にあって大いに喜ばれる。 しかし尊大な主厨房のシェフは陰日向に意地悪をする。良い食材を発注するとコストダウンを求められる。栄養士がメニューに口を出す。次第にモチベーションを失ったオルタンスは遂に辞表を出す。 大統領の食事を任されることになった主厨房のシェフは「遂に取り返したぞ!」と小躍りする。 若くて未経験な女性でなく経験と技術がある女性が疲弊して辞めていく。男性優位の世界にため息が出る。 映画はエリゼ宮を辞めたオルタンスが次に勤めた南極基地の任務完了の最後の日の様子とエリゼ宮での日々を交互に描いていく。 結局オルタンスを弾き出したエリゼ宮。それに対して満腔の感謝を込めて別れを惜しむ南極基地の男達。 いろんなことを考える。 外部の人材を入れる事で停滞した組織を活性化しようとした試みの失敗。(原因はフォローがなさすぎる事だぞ) 男性が仕切って来た組織に女性が入る事への反発。 だがオルタンスは南極の後の計画を既に立てている。 オルタンスの未来にエールを、送りたい。 追記 オルタンスが作る料理はおそらく「新しいフランス料理」というものなのだろう。バターやクリームを多用する伝統的なフランス料理ではなく素材の味を最大限に生かす料理。キャベツ一玉蒸しあげた料理や魚のスープはとても美味しそうだった。
- rai********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - 字幕好き
4.0点
料理人を描いたお話は好きです。 それは、自分も料理が好きだからです。 とっても興味深く拝見しました。 大統領が、好きな料理について、オルタンスと話が止まらなくなるシーンが好きですね。大統領が「スイーツについてくる砂糖の飾りはいらない」というシーンは共感しました。私も、それいらないから、もっとシンプルで安くしてよ、とか、映えが物を言うスイーツに思ったことがありますから。 オルタンスが就任当初に、「大統領の好みが知りたい。話したい。」というのは、私も当然だと思いました。人に料理を作るときは、その人が今までどういうものを美味しいと思って生きてきたのかは知りたいですもん。 でも、大統領の食事というのは、必ずしも大統領の好みが優先されるわけではないのですね。健康を考えると、たしかにフランス料理は難しいのかも。ソースがダメと言われるのは、ソース命のフランス料理では酷ですね。 そして、ずっと主厨房を仕切ってきた男性シェフとのやりとりも、なかなか見てて辛いものがありました。プライド高いのも当然だと思いますけど、もっとオルタンスに協力的になって欲しかったなと思いました。 結果、ヒステリックな女性に映ってしまうのですが、オルタンスはとても料理に熱心で、愛情の深い女性だと感じました。 尼さんのおなら、食べてみたくなりました。
- とし
3.0点
2022年2月6日 映画 #大統領の料理人 (2012年)鑑賞 ミッテラン大統領のプライベートシェフに抜擢されたエリゼ宮初の女性料理人の伝記映画 美食の最高峰フランス料理の母国であるフランスの大統領官邸の料理は、最高が求められるだろうから大変そう 日本で言えば皇居の和食担当もそんな感じかな?
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