佐藤健と音楽で魅せる
- knmish さん
- 2013年12月16日 16時26分
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- 総合評価
若くはない自分が観て耐えられるだろうかと半ば心配しながら行ったのだが杞憂に終わった。音楽業界の裏側がラブストーリーに上手く絡めてあって予想以上に楽しめた。
主演の佐藤は愁いある佇まいが魅力的で、アキという人物を情感豊かに演じていたと思う。それにしてもこの人、いつからこんなに色気が出てきたのだろう? キスシーンの美しいこと!
新人の大原も声質に好き嫌いはあるだろうが、選ばれただけあって歌の見せ場は外さず、また演技も及第点で、何の色もついていない初々しさがそのまま役柄に活きている。
三浦、反町等周りのキャストもそれぞれハマっていて違和感がないので、見ていても疲れないしすんなり入り込める。
個人的に特筆したいのは、窪田正孝。心也という一癖ある人物を演じているのだが、これがまたイケメンとまでは言い難い彼のルックスがピッタリで、しかも存在感があり、決して出番は多くないが、場面を締めていたように思う。複雑な心境をよく表現していた。
エンディング後のシーンについては、賛否両論だろうが、自分はない方が良かった派。
付け足し感や詰めの甘さが感じられて、残念だった。
また、尺の関係か、もう一歩登場人物のバックグラウンドが描ききれず浅く感じられるの点も惜しい。(それでもそこそこ上手くまとまっているとは思う)
音楽映画という側面からみると、亀田誠治の音楽の出来が良く、作品全体のクオリティを高めている。CD化された2曲より「卒業」がキャッチーで耳に残った。シンプルなメロディラインで盛り上がり、歌詞も良い。
(但し、宣伝の為に駆り出された感のあるクリプレ4人の俳優陣には同情する)
少女漫画原作だからという理由で敬遠するのはもったいない作品です。
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