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るろうに剣心 京都大火編 (2014)

監督
大友啓史
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3.73 / 評価:3,844件

解説

和月伸宏原作の人気コミックを基にした2012年の前作に続き、原作のクライマックスともいうべき「京都編」を前後編で実写映画化したアクション大作の前編。日本制圧をたくらむ強敵を倒すべく京都へと向かう、人斬り抜刀斎こと緋村剣心の活躍を描く。主演の佐藤健やヒロインの武井咲らが引き続き出演するほか、剣心の宿敵役の藤原竜也や伊勢谷友介らが新たに登場する。監督は、前作と同じくテレビドラマ「龍馬伝」や『ハゲタカ』などの大友啓史。迫力満点のスケールと驚異的なアクションに目を奪われる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り、緋村剣心(佐藤健)。刀を置き、平穏な生活を送る剣心は、ある日、剣心から影の人斬り役を引き継いだ志々雄真実(藤原竜也)が京都でその名をとどろかせていることを知る。政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、最後の望みとして剣心に白羽の矢が立つ。志々雄の野心を阻止すべく、剣心は京都へ向かう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

「るろうに剣心 京都大火編」アクションのうねりがドラマを撹拌していくスピーディな痛快作

 痛快。エンドロールまで2時間を越えていたのが信じがたいほど掴まれた。

 近年、人気コミックの実写化でこれほど成功した日本映画シリーズもなかなかないだろう。前作に続き、いや、前作が序章にすぎなかったことを改めて思い知らされるクオリティだ。捕り物中の斎藤一(江口洋介)が部下を率いて登場??という、あえて前作をなぞるような幕開けからして、その自信のほどがうかがえる。

 「るろうに剣心」の実写化がうまくいった理由はいくつかある。まず、佐藤健の緋村剣心をはじめとするキャラクターのなりきり具合(監督の大友啓史が本シリーズの前に演出を手がけた「龍馬伝」のイメージを上手くスライドさせているのも巧い)と身体的なリアリティのバランス。さらには、アクション・シーンの説得力。前作の時点ですでに「飛天御剣流かくあらんや」というスピードとテクニックにより日本映画の殺陣を刷新した感すらあったが、本作ではさらなるリミッター越えに成功している。

 二部作連続公開の前編ということもあるのだろうが、とにかく飛ばす、飛ばす。特に神木隆之介演じる瀬田宗次郎の速度感は、その軽さと相まって凄まじいことに。四乃森蒼紫(伊勢谷友介)、柏崎念至(田中泯)、巻町操(土屋太鳳)らもキレキレである。そして、なんといっても藤原竜也演じる志々雄真実だろう。世界を呪詛する異形の悪玉を、眼差しの強さとすくっと立った発声で魅力的なものにしている。

 ドラマのピークがアクションになるというよりも、アクションのうねりがドラマを撹拌していくような物語運びは、むしろ原作未読の観客にとっても乗りやすい構造なんじゃないだろうか。この「京都大火編」に関して言えば、アクション監督・谷垣健治の功績は、大友監督と並べて称すべきレベルかもしれない。

 ラストに置かれたヒキも効いている。一カ月後には後編公開、というテンポもまたうれしい。(九龍ジョー)

映画.com(外部リンク)

2014年7月31日 更新

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