あらすじ・解説
健史(妻夫木聡)の親類であった、タキ(倍賞千恵子)が残した大学ノート。それは晩年の彼女がつづっていた自叙伝であった。昭和11年、田舎から出てきた若き日のタキ(黒木華)は、東京の外れに赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷を構える平井家のお手伝いさんとして働く。そこには、主人である雅樹(片岡孝太郎)と美しい年下の妻・時子(松たか子)、二人の間に生まれた男の子が暮らしていた。穏やかな彼らの生活を見つめていたタキだが、板倉(吉岡秀隆)という青年に時子の心が揺れていることに気付く。
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作品レビュー(489件)
- bel********
5.0点
じんわりと良作です。 さすが山田洋次。 じっくりと上手に撮っている。 再度鑑賞しても粗が見えない。 特筆すべきは倍賞さんの安定感。 その語り口が素晴らしい。 配役については申し分なく、 脇役に至るまで満足です。 松たか子のお嬢さま感と、 黒木華の地味さが実に良い。 特に減点するところもなく、 満点評価とさせていただきます。
- jmk236
5.0点
ネタバレ2度目の鑑賞
このレビューにはネタバレが含まれています。 - walbatross
4.0点
大昔に原作を読んだだけで、ストーリーはほとんど覚えてなく、新鮮な気持ちで鑑賞した。 なんということはない戦時下の恋物語なのだけれど、昭和初期の雰囲気がよく描かれている上質な映画という印象。過去と現在をストーリーが頻繁に行き来する構成は、気分がそがれて、私はあまり好きではなかったが、それでも奥様と板倉さん、タミさんの演技が素晴らしく、引き込まれて見入ってしまった。音楽も素敵で、よくできた小品だと思った。
- eng********
4.0点
ネタバレ小さくて大きな話
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ymm********
4.0点
単なる道ならぬラブストーリーだけでなく、戦前の日本の社会が垣間見れる。 大和撫子たちが甲斐甲斐しく主人に尽くしていた時代 女は男の従属物としてしもべの様に扱う、ふんぞりかえった男達が多くいた時代 部下を自分の会社の利益のために平気で使うパワハラとも言うべき時代 本人の意思など関係のない大きなお世話な縁談話、 昔は顔も知らず結婚当日に相手の姿を知ると言うようなことがまかり通っていた、女に人権などなかった時代 祖父母から聞かされていたようなことが実際起こっている軍国主義、帝国主義 手柄のようにたたえながら侵略を進めていく今のロシアのような歯止めの効かないおごり高ぶった偉そうな軍人どもが社会を支配していた時代 その中でかいがいしく三つ指をついて主人に仕える女たち。 当時の様々な様子がうかがい知れる。 タキさんが手紙を渡さず罪の意識にさいなまれながら永きに渡って持っていた理由は何なのか? 板倉のことが好きだったのか時子のことが好きだったのか? 一生独身を貫いた理由は? そして板倉も一生独身を貫いた切なさ。 大変良い映画だった。 もっと深く知りたく、原作が読みたくなった
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ベルリン国際映画祭第64回