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天使の処刑人 バイオレット&デイジー (2011)

VIOLET & DAISY

監督
ジェフリー・フレッチャー
  • みたいムービー 23
  • みたログ 182

2.77 / 評価:98件

ピッツァと殺し

  • mea******** さん
  • 2019年11月15日 3時43分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

『ピートという医師は、いつも真面目で心優しい大人であったが、ある時魔が差し、なんと患者と寝てしまったのだ。話はそこまでじゃない。
 この話には「続き」があるの。ね。彼はね。○○○○なのよ。』

ガールズトークで少女達がお互いに目と目を合わす仕草は、殺伐とした次の展開を予感させます。冒頭シーンは偉く奇妙な切り出しであると思いました。
 
 寂しさの夕暮れの空がどこまでも続く街角で、血なまぐさい声と、シルバーに輝く鉄のシルエットが、右往左往する。
 そんな景色と不相応に、ピザや華やかなドレスで盛り上がる少女達の垢抜けたテンションが、乾き切った空を颯爽と跳ね除ける。
  デブは敵。卑猥なオヤジは敵。
 そんな日本でいう典型的なJKみたいな思考回路な彼女たちが、
出逢いと別れが瞬速で飛び交う、アフリカの草原の様な「大聖堂」で、
 沢山の血を見てきた中、はじめて出逢った情(なさけ)に値した中年の男は、
何よりもクッキーを焼くのが抜群であった。そして何やら一人娘を想っていた。
 きっと今までで一番長い話を彼女達はしていたのだろうと思う。(終)

 限りなく孤独な登場人物たちで、まさに血も涙もないガールズライフを送るなかで、多少なりともほんのり潤ったドラマ(もどき)が、聖夜の鐘が鳴る夜空から降って舞い降りた白い雪のごとく、彼女達に一筋の煌めきを映し給うたのでしょう。
 ピンクの花柄の白いドレスを着て、また再びこれからの日常へ。
銃声と、撃鉄の音、玉切れと、空砲の音が、乾いた空に繰り返される、
ガールズトークに赤い花を咲かせる、凄惨で、ゆるい日常へ。
 再び帰ろうとステップジャンプする可愛らしいヴァイオレットとデイジー。

ピュアな様で、冷え切った、奇妙な世界な、ほんのり心温まる映画でした。
 何とも表現しずらい残酷な世界。

詳細評価

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音楽

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