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天心 (2013)

監督
松村克弥
  • みたいムービー 10
  • みたログ 24

3.48 / 評価:23件

天心の魅力に迫れたか?

  • nqb***** さん
  • 2013年10月9日 1時02分
  • 閲覧数 1563
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

「天心」の先行上映に行って来ました。協賛もして去年の11月にはエキストラオーディションまで受けにいったほど思い入れのある映画です。もともと岡倉天心にはとても興味を持っていました。たまたま訪れた北茨城は五浦の六角堂に魅せられたのが発端でした。ですから東日本大震災で六角堂が津波で流されてしまったときは本当にショックを受けたものです。六角堂再建の機運の中でこの映画の企画が進展していることを知りました。

 午前10時の回に間に合うように行ったのですが、5分前に着くともう10時の回は満席ですと言われてしまいました。第2回目の13時15分の回を観る事になりました。全然知らなかったのですが、舞台挨拶がありました。松村克弥監督、九鬼男爵役の渡辺裕之さん、そして九鬼波津子役の神楽坂恵さんという面子でした~。舞台挨拶があるなんて思ってもいなかったのでラッキーでした。こんなところで生神楽坂惠を見られるとは何という僥倖でしょう!はい、無論、園子温監督の奥様ですね。割と小柄な方でした~。

 渡辺裕之さんは郷土愛に溢れた楽しいひとでした。茨城出身としてぜひともこの作品に協力したいと思い自ら売り込んだって言ってました。監督の村松さんも茨城出身、音楽の石井竜也さんも茨城出身です。「茨城県人、茨城出身の人は絶対観るべき映画だ」とおっしゃってました。メディアの取材も来てて客席も写るってことで。渡辺さんの音頭でみんなで立ち上がり「ファイトいっぱ~つ」やりました。(笑)

 主な役柄は、岡倉天心が竹中直人、横山大観が中村獅童、菱田春草が平山浩之ってところ。

 作品の内容はもうすこし天心自身にスポットを当ててもよかったような気がしないでもないですが、全体的にはまとまっていたと思います。後半やや菱田春草物語っぽくなる部分はありますが、五浦での大観、春草らの苦悩はそこそこ描けていると思いました。あれほど六角堂が出てくるとは!天心が好きな方(いるのかぁ?)なら分かると思いますが、例の釣り人の格好で竹中直人が出てきます。そして有名な五浦の日本美術院での四人の創作風景の写真。忠実に再現されてました。この作品については思い入れが強すぎて、正当な評価ができません。個人的には天心関係の書籍もいくつか読んでますし、そうくるか~ってところも多かったのですが、岡倉天心を知らない人が観た場合、天心という人物をどう感じるかという点においていささか疑問にも感じています。あの描き方でよかったのかと…。

 やはり、どうしても1985年のNHKドラマ「脱兎のごとく」と比較してしまう自分がいます。あのドラマでは九鬼波津子を名取裕子がやってたのですが、天心と逢うことを禁止され幽閉されていた京都から脱出して天心に逢いに来る場面があるのですが、追いかけてきた九鬼男爵側の手の者たち相手に大立ち回りするシーンが印象に残ってます。そういうインパクトはなかったなぁ。それにこの作品では天心が大観や春草をつれてインドやアメリカ、ヨーロッパをまわった事には一切触れられていないし…。まぁ予算の関係であれもこれもは難しいのは理解できますが、惜しむらくはめんどくさくなると途中でおっぽり出してしまい結構めちゃくちゃなことをやっていた天心のどこにあれほど他人をひきつけるカリスマ性があったのかということを追求して欲しかったと思う次第です。文献を読むとそういう欠点を差し引いてもなお、天心という人物が人をひきつけるカリスマ的魅力に溢れていたことは間違いがないのだから。

個人的にエンドクレジットで協賛した自分の名前がスクロールしたのにはちょっと感動しました~。

詳細評価

物語
配役
演出
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