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天心 (2013)

監督
松村克弥
  • みたいムービー 11
  • みたログ 25

3.42 / 評価:24件

どうみても竹中の演技に感情移入は出来ない

  • ilove70mm さん
  • 2013年11月15日 3時01分
  • 閲覧数 1492
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

茨城のご当地映画と言ってもいいほどに 五浦ロケばかりが中心になってしまった予算をギリギリに切り詰めた伝記映画でしたね。
岡倉天心生誕150年記念作品という触れ込みのようで 当時の東京美術学校の創設に携わり初代の学長でもあった関係で 現在の東京芸術大学のホールで9月2日に開かれた試写会にて鑑賞しました。
大学ホール(なんと設備の整ったさすが芸大のホールでしたが・・・)での試写イベントなど珍しさも加わっての舞台挨拶も豪華でした。現在の学長のなんとひょうきんなこと!
ただ司会はクロさんでしたが、メインキャストのほとんどの紹介や 茨城出身ということで音楽を担当したと思われる石井竜也のほうにばかりマイクを向けていた印象が強く、メインキャストへの各々の感想は挨拶の他には1回だけ。
渡辺裕之に至っては いくら茨城出身の友情出演とはいえ、いつものように「ファイトいっぱーつ!」の挨拶一言だけで 何も話させないなんて可哀想よりも司会者としての配慮が足りなさ過ぎるし彼に失礼だと強く思った次第!
まあ、そんな舞台挨拶でも30分以上もかけて やっと本編の始まりとなり・・・・
こちらは 岡倉天心には 全く興味もなく、ただ横山大観など一部(あくまで無知な自分にとってですが)の有名な芸術家たちとの師弟愛がどのように描かれているのかにのみ興味があった次第。
従って、導入部分から30分ぐらいまでのフェノロサが才能ある貧乏芸術家を発掘して回るくだりまでは面白く見入ってしまったものの それ以後の天心のかいつまんだような人生には予備知識を持っていない自分にとっては いささか飽きてしまい アメリカに行ってボストン美術館などとの関わりの話などを期待して自分には 竹中のどの作品を観ても同じようないつもの強烈な個性が 本当に天心像なのか?と信じられることなくダラダラと進む話に当然ついていけなくなりましたね。

西洋画派との対立など セリフだけで語られても近代とはいえ、あくまでも縁遠い時代の話だから全く感情移入も出来ぬまま話が飛び飛びで進んでいく始末。
残るは有名なその弟子たちの苦労話のほうばかりに比重が高まって行くから、五浦の海に浮かぶ釣り船に乗った天心の姿が挟まれても もう追いついていけませんでした。
この監督さんかなり苦労されたのでしょうが 結果的には「壮絶な葛藤と熱き絆」を描いたというより 横山大観・下村観山・菱田春草・木村武山といった 若き弟子たちの苦労話と天心との関わりをカタチだけ再現した観光映画にしか見えませんでしたね。
もちろん 彼らの事を深く知っている方なら映し出される有名なシーンだけでも感慨深いものがあるのでしょうが・・・・
あまり芸術やら日本の近代美術史の知識を持たない者にとっては いっそのこと NHKのスペシャルドラマのように解説付きで時代を追って海外まで彼らの功績を辿る展開で構成されたドキュメント風な作品に仕上げて貰ったほうが より感動できたかもしれませんね。
有名な五浦の日本美術院での四人の創作風景のシーンが忠実に再現されていたとの感想もあるようですが、そんなことを知らない自分にとっては 有名だと言われれば 有名なのかと観終わってからでもそう思うしかないわけで・・・(笑)
しかしながら例えば あの有名らしい創作風景のシーンにしても何度も繰り返し同じ向きでのシーンが出てきますが、それを更にラストにも使うのなら カメラが初めてそこでパンしたら その横には 実は天心が微笑みながら立って見守っていた・・・という具合に意味深にでも映画的にドラマチックに盛り上げるのが ドキュメントではない以上、普通ではないのかなあ?と思った次第。
そういう盛り上げ方がないから やはり苦悩の連続の結果、天心の波乱万丈の人生がここに描かれているとは到底思いたくないのですよ。
やはりこういう作品は 小規模予算で苦労するよりNHKに任したほうが良かったのでは?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 切ない
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