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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! (2013)

THE WORLD'S END

監督
エドガー・ライト
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3.25 / 評価:663件

解説

『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などのエドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ、ニック・フロスト主演という黄金トリオが放つSFコメディー。故郷の街でパブのはしごをする中年男性5人組が、いつしか世界存亡を懸けた戦いに身を投じるはめに。『思秋期』などのパディ・コンシダイン、『ホビット 思いがけない冒険』などのマーティン・フリーマンら、イギリスの実力派が共演。奇想天外な設定や物語に加え、サイモンとニックが繰り出す息の合った掛け合いも見ものだ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ひと晩に5人で12軒のハシゴ酒という学生時代に達成できなかった挑戦にリベンジすべく、故郷であるイギリス郊外の街ニュートン・ヘイヴンに戻ってきた中年男性たち。終点となる12軒目のパブ、ワールズ・エンドを目指して、ひたすら飲みまくっては大騒ぎする彼らだったが、どこか街の住民たちの様子がおかしいことに気付く。やがて、住民が何者かによって操られていることが判明。目を光らせて青い血を流す彼らに追い掛けられながらも、五人はハシゴ酒を成し遂げようと逃げては飲んでを繰り返していく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Focus Features
(C)Focus Features

「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」のどごし爽快に世界の終焉を描いた、奇想天外な娯楽作

 「イギリスと言えば?」そんな問いに酒飲み達は「PUB!」と答えるだろう。この国じゃパブは伝統であり文化だ。何にもない田舎町でもパブだけは無数にあって、店内には昼間からラガーやビターをグビグビやる人の姿も???。そんな何百年も変わらぬ日常に世界滅亡という変数を掛け合わせ、ここに奇想天外な娯楽作が誕生した!

 事の発端は主人公ゲイリー・キング。アル中治療を抜け出した彼は、アーサー王と円卓の騎士よろしく、仲間を率いて故郷へ舞い戻り「1晩で12軒のパブをハシゴ」というミッションに挑もうとする。だが懐かしの当地はどこか様子が違う。変わったのは故郷? それとも俺たちの方なのか?

 真相は中盤の急展開で明らかとなる。突如襲い来る住民たち。着々と進行する地球侵略計画。そこには「遊星からの物体X」や「光る眼」を始めSFオマージュが盛りだくさん。ミクスチャーから新味を引き出すのはエドガー・ライト監督の得意技だが、今回はさらにアラフォーの登場人物ならではの「自由への渇望」「こんなはずじゃなかった現状」といったビターな叫びにも寄り添いながら、ストーリーは加速する。

 それでも湿っぽくならならないのが本作の魅力。セリフの応酬は終始爽快にハジけ、何よりもジャンル映画への底知れぬ愛と、仲間への厚い友情に満ちている。その只中をゲイリー・キングがゆく。自らの聖杯伝説に終止符を打つために、追っ手を振り払い、傷だらけになりながら。

 そんながむしゃらな勇姿にふとライト監督、盟友サイモン・ペッグ、ニック・フロストのチームワークが重なった。たとえ今地球が終わろうとも、彼らはアーサー王、いやドン・キホーテのごとく、とことん我が道を突き進むに違いない。それでいい。このエンターテイナーとしての豪快さと覚悟が、本作の単純明快な楽しさをよりいっそう補強している。(牛津厚信)

映画.com(外部リンク)

2014年4月3日 更新

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